2012年09月14日

「交流部会」記紀万葉サークル9月例会報告

             9月8日(土)  はぐくみセンター

 今年5月から本格的な活動を開始した本サークルの例会も5回目となりました。屋内の勉強会と屋外の活動を月1回交互に繰返しています。参加者も開催毎に増え、今回は26名の参加を見ました(メンバーは現在45名)。

 ここまでやって来られたのもサブリーダーはじめメンバーのご理解とご協力によるものと感謝しております。当分はこのスタイルを続け更に刺激的なサークルにしてゆきたいと考えております。

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 屋内例会は毎回サークルのメンバーの状況・今後の日程の確認など基本的な連絡事項の後、「記紀万葉」に因んだテーマについて、メンバーによる報告会が行われます。テーマの選定・報告の担当はメンバーの自発的な意思によります。今回の報告はお2人にお願いしました。

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まず「記紀万葉に見る忍坂」と題して辰馬真知子さんの報告です。記紀(神武東征など)に見える忍坂、そして隅田八幡宮人物画像鏡(5Cのものとされ、最古の金石文の一つ)の銘文に見える意柴沙加宮と古い伝承や歴史に登場する忍坂が紹介されました。「ヲムロ」などの地名が残る貴重な古地図も見せて頂きました。また舒明天皇・鏡女王など忍坂と関わりの深い人物の説明があり、夫々の万葉歌が紹介されました。

 次に「古墳は石積みの美術館−赤坂天王山古墳」と題して道崎美幸さんの報告です。日本書紀から崇峻天皇暗殺のくだりが紹介されました。真の崇峻陵として有力視されている赤坂天王山古墳についての説明、そして横穴式石室や横口式石槨の構造について幾つかの術語を伴う基本的な説明をして頂きました。しかし聴き手の皆さんの共感は、道崎さん御自身の体験談にあったようです。古墳探索にかける並々ならぬ情熱を感じさせるものでした。

 何れの報告も次回、10月13日(土)の屋外活動(忍坂・粟原谷方面)に繋がるテーマで、皆さんの参加意欲を喚起するのに十分なものであったと思います。
              
               記紀万葉サークル 田中昌弘


posted by 奈良まほろばソムリエ at 12:35| Comment(0) | 交流G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

奈良を偲ぶよすが(2)−国史跡 武蔵府中熊野神社古墳

 JR南武線西府駅から北へ徒歩約8分ところに熊野神社古墳はある。
熊野神社本殿の後ろ側に保存整備工事によって復元された築造時の姿を見せている。また南側には展示館および石室復元展示室が設置され、墳丘土層標本・調査時の写真・解説パネルなどが紹介されており、石室の大きさも体感できる。

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  全景(展示館・古墳・神社拝殿・鳥居)

 形式は上円下方墳で、築造年代は7世紀中頃とされる。墳丘は三段構造で、1段目は一辺32m、2段目は一辺23mの正方形、3段目は直径16m、高さ6mの大きさである。
全国で上円下方墳と確認されている古墳はこのほかには次の3基のみで、熊野神社古墳はその中で最大・最古と説明されている。
 ・石のカラト古墳(奈良県奈良市・京都府木津市)
 ・野地久保古墳(福島県白河市)
 ・清水柳北1号墳(静岡県沼津市)

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  南側(本殿、石室入口、説明板、石碑)

kumano03.jpg 東北側からの墳丘全容

 横穴式石室は前室・後室・玄室の3室からなり、羨道を含めた奥行き8.7m、玄室の高さ3mである。
平成15年の調査時には石室の天井は崩落しており、復元石室では切石が積まれていた部分は黄土色に、推定復元した壁・天井部分は濃い灰色に着色されている。
玄室からは多数の釘、ガラス製の玉、七曜文鞘尻金具、環金具などが出土している。

kumano04.jpg 石室復元展示室(玄室から入口方向)
※画像をクリックで拡大

by 佐吉多万比古
posted by 奈良まほろばソムリエ at 16:43| Comment(0) | 他国便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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