2013年02月24日

常陸国府・国分寺ツアー

                 関東サークル
                2月23日(土)実施


 JR上野駅に集合して常磐線で茨城県石岡市へ出発する。途中乗車したメンバーを含めて7名の参加である。
乗車1時間36分で石岡駅に。駅から北西へ徒歩約15分で常陸国分寺跡に到着する。現在は真言宗寺院の国分寺が建っているが、現薬師堂の辺りが金堂跡である。その北側に講堂跡の礎石も残っている。
また境内には天保年間に都々逸節を創始し、この町で没した都々一坊扇歌の墓と扇歌堂が建っている。
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塔心礎(東方の塔跡から境内に移動)     金堂跡の石碑

 国分寺跡からさらに北西へ徒歩15分で国分尼寺跡に着く。今は史跡公園として保存・整備されている。広々とした芝生の空間と植込みで表現された回廊跡が古代の空気を感じさせる。
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中門(手前の木)の向こうに金堂基壇が見える

 尼寺跡から南へ約20分歩くと市立石岡小学校がある。校庭の発掘でこの場所が常陸国府の国庁跡であることが判った。学校内には民俗資料館があり、鹿の子遺跡などの市内史跡資料が展示されている。
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 石岡小学校の校庭では少年野球の練習  民俗資料館

 校庭の南側には常陸国総社宮がある。その例大祭(9月)は規模の大きいことで有名である。2月16日〜3月3日の期間「いしおか雛巡り」が開催されており、町中の施設・商店などに雛人形が飾られている。ここにも参集殿・社務所に雛人形が飾られていた。
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 雛飾りのある参集殿・本殿・拝殿

 それから中町通りへ戻り、展示や特産品販売をしている[まち蔵藍]へ立ち寄る。まちなかには11もの国の登録文化財に指定された建物が残っており、ここもその1つ(江戸時代末期建築の染物屋)。蔵造りの建物内の見学もできる。そしてようやく昼食ということで、昭和7年頃建てられた登録文化財の蕎麦屋[東京庵]でおいしい天ぷら蕎麦を味わった。
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 中町通りの街並み

 石岡駅に戻り、高浜駅に1駅移動して、舟塚山古墳・府中愛宕山古墳を見て回った。
舟塚山古墳は全長186m、前方部を西に向けた前方後円墳、築造年代は5世紀後半で東日本第2位の規模を誇る。
府中愛宕山古墳は全長96m、前方部を南東に向けた前方後円墳で、築造年代は6世紀前半である。
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前方部から後円部を望む(舟塚山古墳) 後円部を望む(府中愛宕山古墳)

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 本日参加のソムリエの皆さん(高浜駅にて)。歩数約2万歩の行程、お疲れ様でした。

by 佐吉多万比古
posted by 奈良まほろばソムリエ at 13:33| Comment(1) | 他国便り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月04日

浅田先生の講演会が開催されました

   交流部会・5サークル合同企画
   2月2日(土) 参加者55名


「名作文学で奈良をたのしみませんか」という企画です。
講師は、昨年、11/18の設立総会でご講演をいただいた奈良大学名誉教教授でソムリエ検定テキストの執筆者であり、私たちにとってお馴染みの浅田隆先生です。全5回の開催です。統一テーマは、「文学の小窓からの風景」です。
今回は、第1回、「正岡子規の奈良」。冒頭、小北会長から「いつもとは、異なった文学という視点から、奈良を見つめるという絶好の機会だ」という挨拶を受けました。55名という多数の参加者で西大寺三和ビル5Fの会場も熱気いっぱいの90分でした。

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浅田先生の丁寧かつユーモラスな講義風景  

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浅田先生の講義を受ける熱心な参加者    

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アッという間の90分               

[雑感]
先生のご講義で、子規が病におかされながらのわずか奈良3日間の滞在。「柿」という、当時は果物というより野菜ぐらいであったものが、輝く食べ物に感じました。
子規の随筆「くだもの-御所柿を食いし事」で、下女に柿をむいてもらう話を先生にお話をいただくと、ロマンそのもので名句の「柿くえば・・・」の柿の甘さと香りが脳裏に浮かび、奈良名産の「柿」をふと食べたい気持ちになってきます。子規の生涯の説明、野球(ノボール)など、有意義な講義に感動です。

浅田 隆 (あさだ たかし)先生のプロフィール
 1970年 立命館大学大学院文学研究科日本文学専攻修士課程修
 1973年 奈良大学文学部国文学科着任
 2009年 奈良大学退職 奈良大学名誉教授
 専攻
  主として葉山嘉樹、夏目漱石、森鴎外、芥川龍之介などを研究。
  ちょっと変わったテーマとしては「文学の中の笑い」なども。
  最近では奈良の近代文学作品を介して、奈良がどのように受容されているかなどについても考察中。
 著書等
 『葉山嘉樹論―「海に生くる人々」をめぐって』 桜楓社(1978/06)
 『漱石―作品の誕生』 世界思想社(1995/10)
 『葉山嘉樹―文学的抵抗の軌跡』 翰林書房(1996/12)
 『文学でたどる世界遺産・奈良』 風媒社(2002/01)
 『奈良近代文学事典』 和泉書院(1989/06)など

今後のスケジュール
 第2回目 4/20(土)・・・「会津八一の奈良」
 第3回目 7/6(土)・・・高浜虚子「斑鳩物語」とスライド
 第4回目 8/3(土)・・・「森鴎外の奈良」
 第5回目 10/5(土)・・・坪内逍遥「役行者」
 みなさんもぜひ、ご参加してみては? 
 ※開催場所等は、西大寺三和ビル5階、いずれも13時30分から。


              (写真と文   交流部会 小林俊夫)

posted by 奈良まほろばソムリエ at 21:00| Comment(0) | 交流G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする