2019年04月25日

女性グループ(ソムリエンヌ)春休み家族体験教室「集まれ!ちびっこ探検隊IN東大寺・五劫院」

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3月27日、春休み期間を利用しての家族体験教室「集まれ!ちびっこ探検隊in東大寺・五劫院」を開催しました。
まだ肌寒く、時折薄日が差す空模様の下、本日の参加者13名が東大寺ミュージアム前に集合しました。今回は奈良を代表する観光名所東大寺を案内しました。たいていの修学旅行や観光客は南大門と大仏殿の往復で次へと移動してしまう方が多いようですが、これはとても残念なことです。広大な境内には国宝に指定されている建造物を含め、古い歴史をもつお堂や見どころがたくさん有ります。東大寺の大きさを実感してもらいながら、教科書には載っていない東大寺の豆知識などを楽しく学びながら探検をしました。

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東大寺境内マップ。@〜Fの順番に回ります。

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探検用に配った手作りの望遠鏡。

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猫段、またの名を猫坂。東大寺大仏殿東側にある階段です。
ここで転ぶと生まれ変わったらネコになってしまという伝説もあるのだそうです。
ネコになりたくない子供たちは慎重に転ばないように登りました。

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大仏殿の東の高台には鎌倉時代建立の堂々とした鐘楼が見えてきます。この梵鐘は大仏開眼の祈りに初めて鳴らされました。「奈良太郎」の愛称でも親しまれています。
鎌倉時代の武将朝比奈三郎が梵鐘を撞いたところ三日三晩、鐘の音がなりやまなかったので、その後は鐘木があたる撞座の下を撞くようになったという伝説が残されています。

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こんなところにネコになってしまった人が…。子ども向けの楽しい演出もありました。

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法華堂(三月堂)
外見は1棟のように見える建物ですが、寄棟造りの正堂と、重源上人によって増築された礼堂が一体となっています。
もともとは正堂と礼堂が軒を接して建つ配置でしたが、鎌倉時代に、礼堂を入母屋造りに改築して2棟をつないだもの。さて・・つなぎ目はどこでしょう!?
二月堂拝観後は、土塀に囲まれた静かな二月堂裏参道を通って、大仏殿の裏へ続く風情のある道を散策します。

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正倉院
歴史の教科書で習った正倉院も東大寺の建物です。この日は平日だったので正倉外構を正面から見学しました。

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転害門
かつて東大寺境内の西側にあった三つの門のうちの現存する唯一の門です。
節のある珍しい柱や注連縄のことを学びます。

全ての見学を終え、探検隊一行は東大寺の末寺五劫院へと向かいます。
五劫院では、修行した期間を髪型であらわした、おかっぱにも鉢をかぶったようにもみえる、阿弥陀さま(五劫思惟阿弥陀仏坐像・重文)がいらっしゃいます。
同寺のご厚意で特別に拝観させていただきました。

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子ども支援活動のフィナーレは、恒例となった「奈良まほろばかるた大会」です。
奈良まほろばかるたを使って、今日の東大寺散策を振り返ります。
【に】二月堂春を告げるお水取り
【ら】蘭奢待(らんじゃたい)天下一の名香収める正倉院
【る】盧舎那仏(るしゃなぶつ)は東大寺の大仏さん

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かるた大会優勝者。

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参加者全員で記念撮影
  
文・女性グループ 道ア美幸 写真・横井洋子

posted by 奈良まほろばソムリエ at 21:25| Comment(0) | 女性G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月20日

保存継承グループ 明日香村:飛鳥寺の「花会式」見学記

日本最古の仏像「飛鳥大仏」をまつる飛鳥寺で、お釈迦様の誕生をお祝いする「花会式」(灌仏会・花まつり)が4月8日に行われました。この日は各地のお寺で花会式が執り行われますが、日本で最初に花会式が行われたのは同寺とされます。

飛鳥寺は推古4年(596年)、日本に伝えられた仏教を保護した蘇我馬子の発願により国内初の本格的な寺院として建立されました。本尊の釈迦如来坐像(重要文化財)は推古17年(605年)、鞍作止利による銅造丈六(一丈六尺)仏で、飛鳥大仏の名で親しまれてきました。鎌倉時代、建久7年(1196年)の火災で伽藍の大半が焼失し、現在の本堂は江戸時代に再建されたものです。

4月8日朝は雨も相当降りましたが、午後2時の法要が始まるころは、春の日差しが降り注ぐ素晴らしい天候となりました。

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<境内の入り口には花会式の看板も取り付けられていました>

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<境内では、お寺の方による甘茶のふるまいがありました>

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<本尊の釈迦如来坐像前には花会式の準備が整っていました>

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<本堂の前では、釈迦誕生仏に甘茶をかけることができました>

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<午後2時から花会式法要が行われています>

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<本堂内で読経が続く中、招待の方々が釈迦誕生仏に甘茶をかける灌沐(かんもく)が行われています>

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<続いて一般参列者の釈迦誕生仏への灌沐が行われます>

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<堂内では僧侶による散華(さんげ)が行われます>

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<法要の後は、特別講演で「大仏様の履歴書」と題して大阪大学文学研究科の藤岡穣教授の講演が行われました>

平成25年から28年にかけて飛鳥大仏の蛍光X線による青銅の組成分析が行われ、体部は火災後の補修によるものとみられるが、面部と右手は当初材と推定されるということです。

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<花会式は午後4時には無事終了、1時間の講演も含め、大仏様の前で貴重な体験をすることができました。>

今回の花会式は、満開の桜の下で行われ、時折吹く明日香風に乗って桜の花吹雪が舞い散り、お釈迦様のご加護をひしひしと感じ取ることができました。


文・写真 保存継承グループ 橋詰輝己

posted by 奈良まほろばソムリエ at 16:22| Comment(0) | 保存G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする