2015年09月19日

記紀万葉サークル9月例会「王寺町とその周辺を巡る」感想

9月12日(土)参加者17名

今回は、JR三郷駅に集合、日置さんにご案内いただいて、三郷町、王寺町を17名のメンバーで巡ります。天高く馬肥ゆる秋にはまだ早いですが、抜けるような好天に恵まれスタートです。
本日のコースは、岩瀬の森、神奈備神社、龍田大社、松永弾正顕彰碑、多聞地蔵、(ここまで三郷町)久度神社、孝霊天皇片丘馬坂陵、親殿神社、芦田池、達磨寺、放光寺(片岡王寺)・片岡神社(ここまで王寺町)と巡り、JR王寺駅で解散です。

三郷町といえば、龍田大社ですが、その前に岩瀬の森、神奈備神社。かなり古い本ですが、長田光男先生編『奈良点描』(2)に「竜田の神奈備」として紹介されています。
神奈備の磐瀬の杜の呼子鳥いたくな鳴きそわが恋増さる (万葉集八−一四一九)
鏡王女の作。はて、神奈備、磐瀬の杜はどこをさすのでしょうか。『奈良点描』には、三郷町の龍田大社の地域一体と考えたいと記されています。なお、斑鳩町竜田にも同じ地名や伝承地があります。さてどちらが本当か。今となっては知るすべもありません。

龍田大社。斑鳩町の龍田神社と混合されやすく、こちらを龍田本宮、斑鳩の社を龍田新宮とも呼びます。祭神は天御柱命(志那都比古)・国御柱命(志那都比売)の二神。天武天皇四年(675年)4月、天皇がこの地に風神を、広瀬に水の神をまつったのが初めとされます。ともに五穀豊穣を祈ってまつられた神々です。毎年7月第一日曜に行われる「風鎮大祭」、日置さん推奨の必見のお祭り。ぜひ一度お越しあれとのこと。

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(龍田大社にて)

大和川を渡り到着したのが久度神社。今日は、辰馬さんのご紹介で宮司さんのお話にお茶、お菓子の御接待までいただきました。

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(多聞橋を渡る)

ほっと一息、ありがたい。久度神社は大和川の自然堤防の上に祀られた神でもともとは竈の神とされます。神社由緒略記によると、『続日本記』に第五十代桓武天皇の延暦二年(783年)に官社に列せられ従五位下の神位を賜わったとあり、その後、都が奈良から京都に移される際に久度の神はじめその他二、三の神とともに京都の平野神社に遷されたとのこと。落ち着いた佇まいの古社で、一度は訪れられることをお勧めします。

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(宮司さんの講話を聴く)

達磨寺。飢人伝説でよく知られたお寺ですが、最近は、むしろ、ゆるキャラグランプリで11位に輝いた雪丸くんの墓所のあるところとして知られているかもしれません。古くからの達磨寺ファンには、喜んでいいのやら少々複雑な思いかもしれませんね。それはともあれ、今日は、王寺町観光ボランティアの方に熱心な解説をいただきました。本堂は昨年の夏から、土・日と開かれるようになったとのことで、本尊の達磨大師坐像を拝見することが出来ます。この達磨大師坐像(重文)は、室町時代、椿井仏師・集慶の作。他に、本堂には聖徳太子坐像(重文)、千手観音菩薩坐像。境内には、本堂の下の古墳ほか3基の古墳、松永久秀の墓等々、見どころも多いお寺です。王寺町随一の観光どころでしょう。

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(雪丸くんの像の前で)

雪丸ロードを通り、葛下川を渡り、王寺駅で解散です。王寺駅中央出口にも、大きな雪丸くんが乗降客を送り迎えしてくれています。今日は、大和川をはさむ三郷、王寺の両町を巡りましたが、永い歴史と新しい町おこしを感じながらの楽しい一日でした。

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(達磨寺にて)

(文)記紀万葉サークル 秋山博隆 (写真)同 田中昌弘

posted by 奈良まほろばソムリエ at 10:01| Comment(1) | 探訪G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一昨年、奈良ソムリエ検定1級に向けた体験学習プログラムで訪れたことを思い出します。十分下準備をしたつもりでしたが、関東から参加のため行先々で現在地のイメージがつかめず難しいものがありました。それでも、5月下旬の王寺は天気も良くたっぷり汗をかきながらコースを満喫できました。また、達磨寺での昼食の際、隣に座ったツアーガイドの方から「食べきれないから」とイカの天婦羅を頂戴して元気が出たものです。今、集合から解散までのすべてがよみがえっています。又いつか訪れてみたいですね。一方、来年1月ソムリエを受験すべきか迷っています。アウェイからの受験は厳しいものがあります...
Posted by 加瀬 和浩 at 2015年09月23日 18:24
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