2019年08月17日

保存継承グループ 十津川村:十津川の大踊り(小原地区)見学記

十津川村は奈良県の南端に位置する日本一大きな村として有名です。豊かな自然を持ち、村内の小辺路、大峯奥駈道は平成16年(2004年)に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成要素として登録されました。十津川村の小原、武蔵、西川の3地区には、室町時代に流行った風流踊りの流れをくむ「大踊り」と呼ばれる盆踊りが伝承されており、国の重要無形民俗文化財に平成元年(1989年)に指定されています。

十津川の大踊りのスケジュールは次の通りです。
8月13日=小原地区(会場:十津川第一小学校)
▽同14日=武蔵地区(会場:武蔵公民館・旧武蔵小学校)
▽同15日=西川地区(会場:西川第一小学校)
時間はいずれも午後8時から4時間ほどです。

令和元年の盆踊りは台風10号の影響を受け、参加した小原地区の大踊りは小学校の近くにある公民館で予定通り午後8時から行われました。
小原盆踊りは木曽節に始まり、串本節、ヨイショコラコラ、つばくら口説き、お杉口説き、天誅おどりなどの順番に行われ、最後の大踊りまで全26曲に渡り行われます。踊り子らは、両手に扇子を持ち太鼓と曲の詩に合わせて老若男女、大人から子供まで村人に限らず見学者すべて参加することができます。
当日は、会長さんの計らいで通常は最後に行われる大踊りを16曲目に入れて下さり、午後10時すぎには目的の大踊りを見学することができました。大踊りは他の曲より踊る時間が3倍ほど長く約20分に渡って行われました。


20190817_01.JPG
<台風10号の影響で県南部は雨模様。十津川を代表する谷瀬の吊り橋>

20190817_02.JPG
<外は雨のため、公民館の室内が会場となりました。盆踊りは午後8時に開始。天井には切子燈籠(きりことうろう)がかかっています>

20190817_03.JPG
<壁には大踊りの詩が掲示されていました>

20190817_04.JPG
<小原地区の盆踊りのしおりを役員さんから見せて頂きました>

20190817_05.JPG
<踊りの調子を行う太鼓と詩。純粋に素朴な雰囲気が会場に漂い独特な伝統行事でした>

20190817_06.JPG
<村の子供たちも両手に扇子を持ち一生懸命に踊っていました。大人になってもいい思い出になっていくでしょう>

20190817_07.JPG
<国の重要無形民俗文化財の大踊りは太鼓が中心となっています。会長さんの計らいで午後10時過ぎから大踊りが行われました>

20190817_08.JPG
<太鼓方を中心となり大踊りを行う踊り子たち>

20190817_09.JPG
<大踊りは太鼓の音色が館内に響いていました>

20190817_010.JPG
<大踊りの盛り上げて頂いた子供たち。手には村人手作りの切子燈籠をもっています>

今回初めて見学させていただいた十津川村小原地区の盆踊りは、通常の盆踊りと異なり、太鼓を中心に囃子との組み合わせで行われ、伝統行事にふさわしい踊りを拝見することができました。村の方々も厚くおもてなしをして頂き感謝をしています。

十津川村は県南部に位置し、橿原市内からだと片道2時間半程度の時間がかかります。来年参加される方は、早くから村内で宿泊施設の確保されることをお勧めします。


文・写真  保存継承グループ  橋詰輝己
 

posted by 奈良まほろばソムリエ at 19:59| Comment(0) | 保存G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]