2019年08月22日

「奈良、時の雫」第2回「祈り」保山耕一さん上映会

8月3日(土)保山耕一さんの作品上映会の第2回「祈り」が奈良公園バスターミナルで行われました。この催しは当会とコラボで月1回第1土曜日に開催されています。

7月の上映会では、予想をはるかに上回る来場者でした。入場できずに帰られた方、会場ロビーのモニターで観られた方続出!(音は出なかったけれど映像だけでもと…)ということで、まずは本番10分前の反省会から始まりました(もちろん今回も満員御礼!)

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本番10分前の反省会
前回のことを誠心誠意お詫びされる保山さんと『ならどっとFM』社長の中川直子さん。何度も何度も申し訳なさそうに頭を下げられていました。「ならどっとFMって本当少ない人数なんです。最低賃金かと思うくらいで運営されていて。奈良って本当スポンサーがつかない。」と本音をちらり。

「でもね、そういうスポンサー・大企業に頼らないで、カンパが集まらなかったら自腹でやる!」「皆さんがスポンサーで、皆さんの力で成り立っているんです。前回のカンパのお陰で、あと2回分は開催できます。」

「いつも『ありがとう』ってよく言われるんですけど、こちらが『ありがとう』なんです。ほんまに!」って。「僕は奈良の魅力を発信したいんです。」と強いお言葉から、保山さんの真心が伝わってきます。「『三方よし』って言うじゃないですか。奈良県とゲストの方々とお客さん。そうやって成り立っていけるといいなって思っています。」

そして、前回の上映会を終えた後に届いたメールやハガキのお話をしてくれました。「NHK『こころの時代』を拝見。車で2時間かけて行きましたがすでに満員!入れませんでした。会場ロビーのモニターを観て、『良かったなぁ、良かったなぁ』と感動して帰りました。」というご夫婦を紹介。

保山さんは「会場の外の音の入らないモニターで映像だけを観て『良かった、良かった』って言わはるんですよ。そして2時間もかけてまた帰っていかれる…僕はもう夜も眠れないほど自分を恥じました。涙が止まりませんでした。今も…」と。

図書情報館、国営平城京跡歴史公園からのお知らせ
ここではまず、県立図書情報館の伊藤さんを紹介。「ここの手作りのチラシ、すごく面白いんですよ〜」って保山さんお薦めです。続いて平城京跡歴史公園の夏休みイベントのお知らせや奈良公園バスターミナル竹田博康室長の「ワンポイントまほろば講座」。今回は奈良公園のディアラインのお話でした。

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五條のひまわり
さて、いよいよ「五條のひまわり」の映像です。こんなに美しくなつかしい日本の原風景が奈良に残っているなんて!それもピアニスト・すみかおりさんの生演奏とコラボで観られるなんて。やっぱり本当に贅沢‼(ご覧になりたい方は、なんと!保山さんはYouTubeで発信して下さっていますよ〜(^^))

うっとりとしていると、おやおや、次は我がソムリエの会副理事長・雑賀耕三郎さんの登場です。

奈良百寺巡礼〜安部文殊院〜

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当会ベストセラー本『奈良百寺巡礼』から毎回1つのお寺を選んでご紹介という企画。雑賀副理事長は「今日の映像を持って浄土に行けば、えん魔様が『おぉ、こんな映像を持ってきたのか。許してやろう』とおっしゃって下さるのでは?」と言われると、会場はどっと笑いにつつまれていました。そして、この日の本の売れ行きは約100冊!

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今回は、安部文殊院の植田悠應(ゆうおう)副住職をお招きしてのトークタイム。お寺のご由緒や「三人寄れば文殊の知恵」のこと、受験生だけでなくボケ封じのことも話されました。そういえば、ボケ封じのお話では、日頃の生活で良くない習慣を教えて下さいましたよ。

「一番良くないのが、テレビの見過ぎ!情報が一方通行ですから」と。そして「一番危険なのがテレビに喋りかける人」ですって(会場では苦笑いする人がチラホラ)。ちなみに、良いことは「旅に出ること」だそうで「いろいろ想像したり、次はどこへ行こうかとか考えるのがいいんですよ」ということでした。

安部文殊院といえばお花!にも注目です。毎年9月中旬にはコスモス迷路ができあがります。実はこの迷路、年々出口へ抜け出るのが難しくなっているようで、中で助けを呼ぶ人もいるそうです(会場:笑)また、パンジー8000株で作る干支も大人気です。この干支は安部文殊院ホームページに掲載されているので、次の年の干支を年賀状に使われる方もいらっしゃるとか(なるほど!グッドアイデア)。

保山さんいわく「撮影に行った時、植田副住職がドロドロになって、コスモス迷路を自分で作ってはるんですよ。業者の方かと思いました」(会場:笑)「でも、ドロドロになって、汗だくになって作業してはるお姿を見ただけで、『あぁ、いいお寺やなぁ』と思いました。」「おもてなしは、あえて大和茶!黙っていたらわからない。コストをかけてでも大和茶を出したいというその思い!その心配りに僕は撮影に行っても癒されるんです。」と。

「『どんな時でも迎えてくれる』これが奈良のお寺のいいところです。」「皆さん、ぜひ足をお運びください。」とおっしゃっていました。

そして、会場は一気に今回のテーマ「祈り」へのいざないに変わります。音楽は一切流れることはなく、ひたすら植田副住職の声明。その声の響く中、流れる雲、清らかな水、風、山、安部文殊院本堂、境内、渡海文殊群像、月、雲、額の汗・・・もう会場は静まりかえって祈りの場に!あちこちで手を合わせる方がいらっしゃいました。

そして、保山さんより来月(9月7日)の予告
「来月は聖林寺です。(9月チラシの写真には観音様の美しい指)この手を見ただけで、優しさが伝わります。」「けれどね、びっくりするくらいお寺に人が来ないんですよ。」と。そして「映像詩は『かすがの煌めき(きらめき)』。今から3年前に僕が遺書として春日大社に奉納した映像です。まぁ一度奉納したものなんですけど…これが最後です。」と。(次々に観たい映像を予告される保山さん。そりゃぁ皆さん観てみたいと思われますよ〜)

「9月からは上映会チケットが1000円になります。その一部をお寺に寄進します。耐震工事のお金がないんです。1人でも多くの人から多くのお金を集めて、お気持ちを頂いて建築費にあててほしいということになりました。」「皆様どうぞよろしくお願いします。」とおっしゃっていました。

休 憩(休憩を挟むと見慣れない楽器がステージに並んでいます)
映像詩:蓮

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野田真喜子さんのクリスタルボウルの生演奏に合わせて「映像詩:蓮」が始まりました。なんとも言えない心地良い音色にお客様の脳にはアルファ波が出現したのでは?しかもこれが保山さんの映像とピタリとはまる素敵なコラボ!

和蝋燭(ろうそく)の祈り
次は海龍王寺のイケ住(じゅう)こと石川重元ご住職と保山さんのトークです。石川ご住職は「保山さんのカメラからは〈圧〉が来るんです。カメラからくる〈圧〉に負けてしまうのです。保山さんは、観音様の前で全く別人になります。ごまかしが通じない。自分の120くらいを出さないといけない。自分の持っているもの以上を出さないと映らないんです。」とその時を振り返ってお話下さいました。

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保山さんは「蝋燭(ろうそく)の灯りだけで観音様を照らすには、どこでどう撮ればいいのか」と考え続けます。「蝋燭は、日本に仏像が入ってきた時に一緒にやってきて、仏像を拝むために作られたのだから『蝋燭一本だけの灯りで新月の日に祈りましょう』」ということにたどり着き、そこから石川ご住職とのつながりが始まります。

石川ご住職もどのようにすれば、仏様への想いを伝えられるのだろうと考えていた時に保山さんから提案があったそうです。「大きな和蝋燭1本で仏様がほほえんだり、怒ったりしているお姿を映し出す。仏像だからこその灯りを保山さんの映像によって奈良時代の再現ができたのです。」と。

保山さんは「キーワードは『畏怖の念』なのです。物が残ればいいというのではないのです。」と「心がどう伝承されるかが大切!」と強く訴えておられました。

石川ご住職は、この夏、親子での修学旅行企画をされています。「子ども達もものすごく敬虔になるんです。背中はピシッとなります。仏様は見ている子どもの心にも訴えかけるものがあります」と。子ども達に祈りの本質を伝える機会を増やそうという活動もされているそうです。

保山さんはご住職のことを「平城京のために!残したい奈良のために!何ができるのかとこの暑い時に走り回ってはるんです」。そして「地域のために!地域とともに!『イケ住』のこと尊敬しています」とおっしゃっていました。また「明日も東京のまほろば館へ行くらしいんです。何事にも全力!東京では食べ歩き、グルメ情報まで取材してくるんですから。やりすぎ!」(笑)

でも「自分でやらないと納得できない。自分で見てきたこと、聞いてきたことを伝えたい。可能な限りやっていきたい」とおっしゃるご住職に、保山さんは共感し尊敬されていました。

20年目の祈り ―なら燈花会 2018−

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ここでは、なら燈花会の会4代目「直前」会長の中野聖子(さとこ)さんとのトークから。「今年21回目、奈良の夏の風物詩になってきました。最大10万個、毎日つけて、毎日消します。警備代だけは出してもらいますが、あとは全てボランティアです」と。

最初企画案を出した時は、「木造建築の多い奈良で、裸火でそんなことをして、奈良公園を燃やす気か!」と怒られます。「灯り1つに消火器1つ置きなさい」と無茶を言われてしまいます。「でも、あきらめなかった!!」コップに水を入れ蝋燭を浮かべたら自動消火器になるという仕掛けを作ってOKをもらいます。「電気でスイッチオン!とつける灯りとは違うんです。このお祭り100年200年と蝋燭の火を灯すイベントだといいな」と中野さん。

保山さんは「春日大社前権宮司の岡本彰夫先生は『祈りのあるところなら1000年、2000年と続きますよ』と言われました」「無意識のうちに手を合わせてしまう不思議さ、真夏の夜をぜひ楽しんで下さい」と。

そして、保山さんは今回の映像のことを「夕日、鹿の表情、鳥が鳴いて春日大社と一体化していく。燈花会のあかりを通して、寄せ合っている、寄り添っている、そういう気持ちで撮りました」。「生かしていただいてありがとうございます!」と心をこめておっしゃっていました。

また「自分が地域に貢献できたのも中野さんのお陰」と言われて「中野さんの生き方にあこがれたんです。いきいきと地域のために生きて、まわりの人に愛されて。僕はなんで今までこういう生き方をしてこなかったんや。自分のことばかりやった」と。

こちらは、野上朝生(ともお)さんのピアノと平岩雅子さんのソプラノとコラボ!胸の奥まで響く生演奏です。たっぷりと堪能させていただきました。

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保山さんは「元気なうちにこの奈良公園バスターミナルにグランドピアノを入れたい」と次の夢を語られます。「ピアノ祭りをしたいんです」「世界的なピアノを屋上へ持って行って、ちょうど夕日の時に演奏するんです」というのです。会場からは「わぁ〜!」と歓声。「スポンサーは皆さんです。大仏様を造られた聖武天皇のようにというと大それていますが、そういう心で。子どもも100円という気持ちで。」(会場の方の笑顔、笑顔。もう賛同する気になっていますよ〜)

「僕が『奈良はこんなに素晴らしいところです』って発信したら、あるご家族からメールをいただきました」と。「僕の映像を観てもらうのがあと2日早かったら…という思いがあったり…」「実は、東京からお父さんと娘さんの親子二人で来たかったらしいんです。娘さんはうつ病で…YouTube見ていてくれたらしいんですけど…自殺されて…」と。

また、余命2,3日の方で、奈良で生まれ奈良で育った方が、亡くなる前に氷置晋さんと作った僕の映像を観たいと言われて、送らせてもらいました。そして、それを観てから亡くなられました…、そういう出会いもありました。」保山さんは「私は皆さんの想いの中で支えられています。私は撮るだけ!行けるところまで行かなきゃ!そう話してくださいました。


最後は「桜」です。保山さんは「長谷寺の本堂から迎えられる桜。な〜んか楽しそうに大空に舞い上がって、ひとしきり舞った後、最後は本堂の仏様のところに飛び込んで行く」そう優しくおっしゃっていました。祈りをのせて散る桜は人々の心の奥の奥にまで舞っていくことでしょう。

保山さんの映像は、奈良の景色はこんなにも美しく素晴らしい!と気づかせてくれます。今回もたくさん温かい拍手が、会場いっぱいにいつまでも響いていました。保山さん、素敵なひとときを本当にありがとうございました!そして今後の映像、企画も楽しみにしてるファンは間違いなく多いことでしょう(^^)

(盛り沢山のプログラムにどれもこれも魅せられて、全部書いてしまいました。長いレポートなのに、最後までお読み下さった方ありがとうございました。)


文:広報G 増田優子 写真:鉄田憲男

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2019年08月06日

奈良の歩き方講座「行基、重源、公慶が支えた大仏さま」

講師:小倉涼眞尼さん

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7月21日(日)、奈良の歴史通が集う当会人気の講座「奈良の歩き方講座」が開催されました。
5月からは会場もナラニクル「多目的室」(奈良市中部公民館内)に変わり(前回までは定員16人)、今は30人の出席でも、ゆったりと聞くことができました。

今回の講師は、奈良佐保短期大学非常勤講師で、信貴山千手院で得度された小倉涼眞尼さん(つき子さん・当会会員)が「行基、重源、公慶が支えた大仏さま」という演題で[東大寺 知っているようで知らない入門編]のお話をして下さいました。

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まずは鉄田専務理事より、12月にJR万葉まほろば線臨時列車を使ったウォーキングなど、今後の万葉集にまつわるイベントのお話があり、会場ではどよめきが起こりました。令和元年度、次々と企画されるソムリエの会の「万葉集」のイベント!奥が深くて楽しみです。続いて、小倉さんの講演が始まりました。


1.大仏造立と行基さん
まずは、『大仏造立の詔』を『続日本記』より抜粋して現代語訳で紹介。
聖武天皇が「なぜここまでして大仏さまを造られたのか」を歴史とともにご解説。

そして、紫香楽宮付近に甲賀寺を開いたとされる行基さん、この時期一番ご活躍のスーパー僧侶ぶりをお話して下さいました。(平城京に都が戻って、現在の東大寺寺域で大仏鋳造再開されたのが行基さんなんと78歳の頃!ということは今でいうと100歳くらいでは!)

もちろん創建時の大仏さまは平安期の『信貴山縁起絵巻』にしっかりと描かれていますとご紹介。(小倉さんは、信貴山千手院で得度した尼さんでいらっしゃるのでとってもよくご存知!)


2.鎌倉期再建と重源さん
治承の兵火のお話と、これまたすごい大勧進僧・重源さんの東大寺復興のお話。
再建事業プロデューサーを始めたのが61歳って、今でいうと80歳くらでは?
(想像できないくらいの大きなエネルギーの持ち主で、本当にすごいですよね。)


3.江戸期再建と公慶さん
三好・松永の乱で頭部が焼失した大仏さまを銅板で仮復旧されたが(都祁の山田道安さんによるものです)、120年間露座のままだったことなど。そして14歳で東大寺に入った公慶上人。再建のため、江戸幕府の許可を得て全国で勧進!そうして、やっとできあがった江戸時代の大仏殿落慶までのお話をして下さいました。


4.天平の東大寺を歩く
「東大寺は何度も何度も焼けたりしましたが、しっかりと残っているものもあります。その中から天平時代のものをご紹介します。」小倉さんのお薦めは…

*倉庫・・・本坊経庫、勧進所経庫、法華堂経庫、手向け山八幡宮経庫、そして正倉院(「宮内庁管轄で土日は開いてないので平日にどうぞ」
「今年の東京国立博物館の正倉院宝物展示はすごいですよ」とおっしゃっていました)

*法華堂・・正堂(北)が創建時で、礼堂(南)が鎌倉時代の再建。

*梵鐘・・・・「大仏開眼と同年の天平勝宝4年のもの。除夜の鐘をぜひこの奈良太郎(東大寺の鐘のニックネーム)のそばで聴いて下さい。お腹に響きます。大仏開眼供養の時に鳴ったと思うと感慨深いものがあります」と。

*八角灯籠・・一部修復されていますが、創建時の灯籠です。

*転害門・・「私が奈良に興味を示したのはこれです!」と一押しでした。
「創建当初からあって、こんなにすごいのにどうして行かないの?」と皆さんに紹介されたそうです。「昔は猫もいっぱいいて、壁もなく上れたんですよ〜。八脚門です」と思い出話も飛び出しました。

等々、東大寺の境内で、天平の風を感じることができる場所を教えていただきました。

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最後に、「東大寺はいろいろな時代のお堂が見られる数少ないお寺です」とおっしゃられ、境内を一つ一つじっくりと拝観することをお薦めされていました。

奈良時代、平安時代、鎌倉時代、江戸時代…様々な時代のお堂や仏像が現存する東大寺。その時々の人々は、どんな生活をしてどんな想いで生きていたのでしょう。
今回の東大寺、大仏様の入門編のお話はまだまだ知らないことがたくさんあると気づかされました。奈良と言えば、「なんたって大仏様‼」「大きな愛で私たちを見守って下さる大仏様!ありがたいなぁ。ほんま感謝やわ」と思いました。合掌。

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文・増田優子(広報G) 写真・鉄田憲男


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2019年08月05日

始まりました!「サクサクわかる!万葉講座」

第1回「万葉学ことはじめ〜90分で万葉通に〜」米谷潔さん

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7月27日(土)南都商事新大宮セミナールーム(南都銀行大宮支店と同ビルの4階)で第1回「サクサクわかる!万葉講座」が約50名の参加で行われました。当会で万葉集と言えば米谷潔さん!まるで「令和」を予言したかのような当会「奈良まほろばかるた」の制作提案、読み札・解説文の原案作成者です。万葉集を徹底的に研究され、何十年も学ばれた深〜い知識を初心者でもわかりやすいように、まとめて下さいました。

そんな貴重な講演を、なんと今回は、要点のパワーポイント画像(この記事の末尾)まで載せて下さるのだから、ありがたい! 講演会に行けなかった方もぜひこの機会にご一読を!万葉集の基本の「き」、土台がしっかりとできあがるチャンスですよ〜(^^)

では、そんな米谷さん、万葉集との出会いのルーツをたどると…「高校時代のクラス担任が、万葉集研究の第一人者・犬養孝先生の愛弟子・清原和義先生だったのです」と。高三の時、受験前というのに授業は万葉集ばかり。そして、万葉集ゆかりの地をたくさん歩かれたとのこと。「先生のお陰です。ご恩とご縁を感じます。」とおっしゃっていました。

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そして、まずは序論で三つの歌「三輪山をしかも隠すか雲だにも…」「采女の袖吹き返す明日香風…」「あをによし寧楽の京師は…」を解説。

その後いよいよ本論へ。「万葉集は日本最古の歌集」ということで、その名前の由来から始まりました。実は「万葉集は、逐次付け加えられていった歌集なのです」とのこと。その20巻の概要、年代、時代背景、作者、歌の種類分け、詠まれた土地等、次々に内容をギューッと凝縮して図表にして説明して下さいました。(末尾のパワポをご覧いただくと一目瞭然!)

そして、有間皇子や大津皇子の歴史的事件を系図や写真を使ってお話されました。「万葉集のテーマは愛と死なのです!」と。(なるほど!!)

また、万葉集原文についても触れ、漢字文、万葉仮名、九九も使われたことやその使い方もご解説。一番多く使われている動物「ほととぎす」や植物一番の「萩」、二番の「梅」など、いろいろな動植物をご紹介下さいました。

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そして、柿本人麻呂歌集の歌を紹介し、古来、日本には言霊信仰があること。言霊が日本の精神文化の基礎にあったことをお話下さいました。最後に「令和」にまつわる梅花の歌を解説され、今の時代について思うことも話されました。

「最近の言葉はどうでしょう。すぐに言葉を縮めたり、カタカナにして省略したり、そこには『言霊』がないじゃないですか。悲しい。日本語をもっと大事にしてほしいです」と…。令和になった今、万葉集をきっかけに、日本の言葉や言霊についてもう一度考える機会を与えられたような気がします。

「万葉集は文学と歴史学の接点!歌集であるとともに歴史書なのです」「日本の文化を大事にしたいのです」と締めくくられました。

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米谷さんの穏やかな笑顔の講演は、聞き始めると、難しそうな万葉集の世界が次第にわかってきます。参加された皆さんも、ご満足そうに帰って行かれました。米谷さん、わかりやすくお話下さり、ありがとうございました。

さてさて、これからのソムリエの会「万葉シリーズ」はどのように展開していくのかドキドキワクワク楽しみです。皆さんもぜひこの機会に参加されませんか?(なんとこの「サクサクわかる!万葉講座」は、県から「なら記紀万葉」の補助金が出るので無料なんです!)ソムリエの会内外からの皆さんのお越しをお待ちしております。

当日のパワーポイント資料

文:広報G 増田優子  写真:鉄田憲男

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2019年07月24日

ふれあい交流会 フン虫王子がやってきた!

7月15日(月・祝)ソムリエの会第3回ふれあい交流会講座が南都銀行西大寺銀行クラブで行われました。今回の講師は「ならまち糞虫館」代表のフン虫王子こと中村圭一さん。「糞虫の聖地!奈良公園の魅力」と題して和気あいあいとした楽しい講座でしたので、ご報告させていただきます。

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館長のプロフィールと「ならまち糞虫館」設立物語
子どもの頃から虫が大好き!いつも下を向いて地面に何か虫はいないかと木の枝でひっくり返す好奇心いっぱいの少年だった中村さん。中学時代に糞虫の存在を知り、奈良公園でルリセンチコガネに出会いその輝く姿に魅せられてしまいます。なんと中学高校生の公募コンクール「日本学生科学賞」の県知事賞を受賞!その後、大人になって糞虫観察のため世界にまで出かける一方、金融機関の東京勤務が続きます。
「好きなこと、ワクワクすることをやりたいな。何か新しい挑戦を!」と仕事を辞めて、新たな世界へ飛び出します。地元奈良に戻り、空き家の町屋のモデルケースに応募すると「面白い!」と採用。夢が一気に実現したそうです。
しかし、「空き家といっても、まわりの環境は昭和レトロ。内装を知り合いのデザイナーにお願いして、(ただ虫を並べるのではなく)オシャレなジュエリーショップのような展示にしてもらいました。」と中村さん。まるでギャラリーみたいな斬新なデザイン!「こんな糞虫館は、日本でここだけです。」と。
そしてさまざまなメディアに取り上げられ大きな話題になっていきます。「日経新聞の『私の履歴書』の横にある文化欄にまで載って『場違い‼』と思いました(笑)」と中村さん。

奈良公園と鹿
「今は鹿活!鹿と美しい奈良公園の景色を撮ってインスタに上げるのが流行です。」「奈良といえば、1に大仏、2に鹿、3にフン虫‼ 大ブレークしますよ(笑)これ最先端ですから。」と笑いながらも真顔でおっしゃる中村さん。
奈良公園は「糞虫の聖地」として専門家の間では、とっても有名だそうです。「環境が守られていないと糞虫は生きていけない。ここは彼らにとって住み心地良いから、糞虫の聖地なのです。」と。そして、日本の三大「糞虫の聖地」(広島県宮島と宮城県金華山とここ奈良公園の三つ)を紹介して下さいました。
「一日約1トンの鹿の糞が奈良公園にばら撒かれ、それを糞虫が処理をしてくれます。彼らが鹿の糞をバラバラに粉砕して土に還してくれるお陰で(微生物も作用して芝生の養分となり)美しい芝生、緑は守られるのです」と。
(あとでお聞きしたら、「もしも人を雇ってフンを拾い集めたらそれだけで23億円!その上、芝刈り機を買って、設備投資をして、フンを処理して肥料に還元すると、毎年100億円ほど費用がかかる」とのことなのです。なんてすごいフン虫たち‼)

では、糞虫とは?
一般的には、糞を食べるコガネムシの仲間で、日本に約160種生息。奈良はその内59種が確認されていて、一年中観測できるそうです。「でも、実は日本にいる99%はフンを転がさないのです。しかし!1%は、フンを転がします!」「1%ここ大事‼ソムリエの方ならここは押さえて‼(笑)」とユーモアたっぷり。

糞虫の四季
「春はフン虫のメスを求めてオスが歩き回り発見しやすいんですよ。」と中村さん。「一日中ずっと座って見ているといろいろとわかるんですよ」と。(一日中待つって、中村さんそこがすごいんですけど)
「でも夏は見つけにくいんです。夏は親が死んで数が減るし、暑いと土中にもぐります。基本、一年しか生きないのです」と。
「秋は生まれたてのピカピカ!」そして5本角のまるでカブトムシのようなゴホンダイコクコガネのことを話され、「かっこいいでしょ」と自慢気な中村さん。
「冬にもフンを食べる種類がいます」と四季それぞれの様子を紹介して下さいました。

奈良特産のルリセンチコガネ
実は、ルリセンチコガネというのは、種名は「オオセンチコガネ」。地域によって色の差があるらしく、ここ奈良で生息するのは色がなんとも美しい「ルリ色のオオセンチコガネ」。これが奈良でしか見ることができないために「ルリセンチコガネ」と呼ばれています。(奈良だけがルリ色だなんて素敵ですね!)
そして糞虫たちの約半分がマクソコガネの仲間で、一年中生息し、奈良公園の鹿のフンをきれいに食べてくれます。
「皆さんご存じでしたか?『奈良市の環境キャラクターになったのは何でしょう?』・・・正解は『奈良が世界に誇るルリ君‼なのです〜!』」(マニアック〜‼)
そのルリセンチコガネの繁殖は、一つの穴に一個のたまご。地下で食事とエアコンつきで、湿度も調整してくれますからね〜」と。

多種多様なマクソコガネの仲間を紹介
犬のフンじゃないと嫌だというセマダラマグソコガネ、牛糞等が好きなマグソコガネ、フンを食べない糞虫、とっても小さいヒメツツマグソコガネは奈良でしかなかなか見つけられないレアな糞虫Saprosites narae (なんと学名の中に「奈良」が入ってる!)等々

世界の糞虫
美しい糞虫や牛糞に埋もれかけたオーストラリアを救ったといわれる糞虫の話等アフリカやアジア等世界中で活躍(⁉)する糞虫も紹介されました。

ファーブル昆虫記のフンコロガシ
ファーブル昆虫記に出てくるスカラ・サクレはフランスにはおらず、「ファーブルさんは実際にはスカラベティフォンを観察していたのでは?」と中村さん。しっかりと「エジプトのフンコロガシを奈良公園で飼ってみる」という実験もされて成功しています。

古代エジプトの太陽神のフンコロガシ
古代エジプトの権力者は、スカラベ(フンコロガシ)を神の使いと重ね合わせていたかもしれない(フンの玉を転がし大きな球体を作るスカラベの習性を神秘的なものと考え、その球体を太陽に見立て、スカラベを太陽の運行を司る神と同一視)というから驚きです。スカラベを模した装飾品まであって出土しているとか!
(ちなみに日本にスカラベの仲間はいないようです。)

大丈夫か?奈良公園
鹿が草を次々と食べてしまい、春日山原始林は最近木が育ってきていないとか。
また、ナラ枯れという現象も起きているそうです。体に菌がついた木食い虫が大量発生。水は不足するし、止められない虫の増殖!
また、芝生は勝手に育つとボサボサになってしまいます。鹿が芝生を食べては踏みを繰り返し、観光客も増えて踏みつけられてしまうので、禿げてしまうそうです。いろいろ問題があり、奈良の自然、奈良公園をどう守っていくかも考えなくてはならないと問題提起もされていました。そして、中村さんは、一人でも多くの方に奈良公園の小さな糞虫の大きな存在を知ってもらい、魅力を感じてほしいと活動を続けておられます。

こよなく糞虫を愛し研究し続ける中村圭一さん。なんとも楽しそうに少年のように目を輝かせて糞虫を語るお姿を見ていると、これは奈良の新名所になるかも!とうなずいてしまいます。大ブレークする前に糞虫館に一度足を運び(土日13:00-18:00のみオープン・奈良市南城戸町)新しい世界を旅してみるのも面白いかも!行ってみなくちゃ!と思われた方も多かったのでは。久々の「ふれあい交流会」は女性も多く賑やかに終わりました。


広報G 文:増田優子 写真:鉄田憲男



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2019年06月23日

奈良まほろばソムリエの会 総会 トーク&上映会

6月16日,NPO奈良まほろばソムリエの会の総会がありました。総会の後、映像作家の保山耕一さんを招いて90分間のトーク&上演会が行われました。

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保山さんは、まほろばという言葉がぴったりな奈良の美しく素晴らしい映像を大画面とうっとりするような音響で見せて下さいました。その上、それぞれに解説をしていただくというなんとも贅沢なひとときを楽しませていただき、とてもありがたい機会となりました。それらの一部を一つずつご紹介させていただきます。


1. 春日大社の藤
(映像はまずは美しく神々しい藤の花から始まります。)
ところが、「今年の砂ずりの藤は、人々が、写真を撮りたくて藤を引っ張るため、花が伸びきる前にボロボロになってしまいました。」と保山さん。このボロボロになってしまった藤から「考えさせられてしまいました」と…「どこかが間違っている。これはその象徴!」だと…
そして、前春日大社権宮司の岡本彰夫先生との交流が深い保山さん。
岡本彰夫先生は「学ぶこと」、保山さんは「感動すること」
「この二つが、人生を豊かにするためにとても大切」とおっしゃっていました。
また「芸術に触れることによって、豊かになるのです。」ともおっしゃっていました。

2. 平城京跡
春、秋には朝早くに霧が出るそうで、腰より下に、あたり一面に霧が広がるという普通では見たこともないような美しい映像を見せていただきました。
「地面を這うように覆いつくす霧!この世の風景ではないのでは?と思うほどの霧です。」そして、周りは住宅なのに、「まるで、雲の上を歩くように広がるのです。皆さんご存じでしたか?」とおっしゃっていました。
しかし、「5年10年前には、もっと頻繁にあったのに、なぜ今、こういう風景はなくなったのでしょうか? これは、何かの警鐘なのです。」と保山さん。
「僕は、平城京跡のこの借景(これを借景と言われていました)が大好きだったのですが、自分たちのふるさとを次世代にどう受け継いでいくかが問題なのです。」また、「表立った論議・賛成とか反対とかだけではなく、この風景が教えてくれるのは、何なのか!がとても大事なのです。」と言われていました。
そして、また「平城宮跡は私たちを試している!」ともおっしゃっていました。
それは、「古いところは古いところで残す。新しいものも造っていく。そうして、奈良の役割を考えていく。そのことが大切なのです。」と。

3. 興福寺中金堂
(ここでは千住真理子さんのバイオリン演奏をBGMに、映像が流れます。)
「300年前に中金堂が消失した時と同じく、ストラディバリウスのバイオリンもまた300年前に作られたものなのです。」
(なんというコラボレーションなのでしょう‼)
「300年ぶりに再建された中金堂に沈む太陽!
300年ぶりに再建された中金堂の満月!
そして、300年ぶりに再建された中金堂の五色の幕にたなびく風!
それも再建されて完成した一番初めの風!」
(その姿が映し出されます。)
「カメラマンなら、それを撮らなければ!!」と保山さん。
「偶然か必然か中金堂落慶の今この時を迎える自分」「涙が出ました」と保山さん。
(千住真理子さんのストラディバリウスのバイオリン演奏の音に魅了させられながら、中金堂落慶の日の映像が脳裏に焼き付きついていきます。)

4. 大和の大雲海
(ここでのお話も感動的でした。)
「実は、きょうは撮影することもやめようかと思っていた時、朝4時頃、目を覚ますと…辺り一面に霧!!そしてすぐに若草山の上に登ります。すると、奈良盆地に100年に一度くらいかと思われる大雲海が!そして雲の上には快晴の空!
けれど、不思議なことに御蓋山の山頂だけは雲で隠れず雲の海に浮かんでいたのです!!
『浮雲の峰とはそういう意味だったのか‼』その時初めてわかりました」と保山さん。
「つらい時でも、頑張っていたら、真実とつながる瞬間がある!!すべてをあきらめようと思ったのに、浮雲の峰から、神様が『まだ頑張れよ!』と言っておられるみたいで…感謝しています。」と保山さんは、胸の内をお話して下さいました。

5. 長谷寺の桜
(次は長谷寺の伽藍配置のお話とその伽藍にたくさんの桜の花びらの舞い散る映像)
「何にでも意味があることに気づいた。」と保山さん。長谷寺のお坊様から「ここは人間の一生。三重塔から太陽が上がり、桜の花びらを本堂の観音様が最後に受け止めて下さるのです。」というお話を聞かれます。
「桜の花びらが、まるで蛍が飛んでいるかのように、子どもが遊んでいるかのように舞うのです。」
(そして、大きな十一面観音様のお姿が映し出されます。)
「みんな最後は本堂に!」桜の花びらは一枚一枚が本堂に向かって風に吹かれていきます。
「なぜ昔の人はここに桜を植えたのか、それも感じるのです。」と保山さん。
(会場内からは、静かにすすり泣く男性、女性。あちらからも…こちらからも…)

6. 吉野山の桜
(さあ、そして吉野山の満開の桜の映像です。)
保山さんは「一つの風景でもその意味を知っていると感じ方が全然違う。」とおっしゃられ「ここでは、現地の人の声を聴くことの大切さを教えてもらいました」と。
「桜の満開と満月が重なったらね、皆さん、どうなると思いますか?」と保山さん。
「山じゅうの桜がね、香るんですよ。本当に甘い香りが漂っていたんです。その時に僕は『知ったつもりで、喋っている場合じゃない。』と思ったのです。何でも奥があって、自分の知っているのは、ほんの一部に過ぎない。『謙虚な気持ちでいかなければいけない』と感じました。」とお話されました。
そしてまた吉野水分神社〜上千本にかけての桜の映像、吉野の桜は祈りの桜とお話をされていると会場からはまたどこからともなくすすり泣く声が聞こえてきます。

7. 明日香村の棚田
(次は日本の原風景の一つ・棚田が映し出されます。ここでは、明日香村のおじいさんとの会話が印象的でした。)
保山さん「棚田はなんでやってるんですか?」とおじいさんに聞かれます。
するとすぐに「自分がこの棚田の風景を見続けたいからや」と返事が返ってきます。次の世代に残したいと一本一本植えているそうです。見渡す限りの黄金色の棚田‼
でも・・「これでは儲からんのや。お米はおいしいけど、やればやるだけたいへんや。後継者がいない。何年か経って、急にここに来て後継者になるといっても無理や。都会の者に、田んぼの仕事がいきなりできるはずがない。」とおじいさんは言われたそうです。
(棚田の水の中に流れる雲、青い空。カエルの鳴き声。映像はここ明日香村のありのままの自然をとらえます。)
「あと20年したら、全部ない」と地元のおじいさんが嘆いておられる話を保山さんはして下さいました。
「けれど・・」と保山さんは続けます。「今、この奈良の風景を(映像で)残したら、そこから何かできることがあるかもしれない。」そして、「当たり前の景色はいきなり消える。急になくなるのです。これは進歩なのか、警告なのか・・」と私たちに疑問も投げかけます。

(そしていよいよラストに近づいてきます。)
保山さん「僕からのメッセージです。」と間を置かれてから
「鹿の胃袋から、たくさんのビニール袋がでてきています。ニュースの最後には、外国人観光客の責任にしていましたが、それで本当にいいのですか?あーいう現象はみんなに責任がある。ソムリエの人たちは情報発信しているじゃないですか。僕も含めての警鐘なのです。おなかにビニール袋をいっぱい入れた鹿!これはもう異常事態なのです!!」と声を強めて私たちにも訴えておられました。

8. 大和の祈り
(そして最後の映像とお話は、2017年国民文化祭での上映『大和の祈り』のダイジェスト版でした)

命があと一週間と告げられた人から連絡をもらった時のことだそうです。奈良で生まれ、奈良で死んでいくあと一週間の命という人から「もう一度奈良を見たいから、映像を送ってほしい」と頼まれ、映像を送られます。そして、その人は実際それを見た後に亡くなられたそうです。
「奈良に生まれ、育ったことは、誇りです。」と保山さんは、心をこめて丁寧におっしゃって、締めくくられました。


奈良公園バスターミナルでは、7月6日から月に一回、第一土曜日の午後、保山さんの上映会があります。
今回の総会にもご出席いただいた奈良県奈良公園室長の竹田博康さんとは「これは儲けるためにやってるんじゃない。奈良の魅力を発信したいのです。」というお志が、保山さんとピタリと合って、開催されることになったようです。そしてソムリエの会の皆さんともご一緒に奈良の良さを伝えていきたいと思って下さっていました。

保山さんは、よくぞこのような映像を作って私たちに見せて下さったとありがたい気持ちでいっぱいになりました。私たちが知らなかった素晴らしい奈良まほろばの世界、そして今回は心の奥底にまで響くお話までしていただいて心より感謝するばかりです。
あふれんばかりの拍手と「良かった!」「素晴らしかった!」「感動したわ!」とあちこちで聞こえる声から想像すると、保山さんにはまた日本のふるさと大和の・伝えていきたい美しい奈良の映像を撮っていただき、ぜひ観てみたい!と思われた方はたくさんいらしたことでしょう。心豊かなぜいたくなひとときを過ごされた会員の方々はその余韻を残しながら笑顔で席をたっていかれました。


広報グループ 写真:小林誠一、文:増田優子


                            
posted by 奈良まほろばソムリエ at 18:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする