間際のお知らせで恐縮ですが、NHKの人気番組「ブラタモリ」で東京都国分寺市が紹介されます。
ソムリエ交流部会関東サークルでも昨年10月に訪ねたばかりです(報告)。
ご興味のある方はぜひご覧ください。
◆ブラタモリ 第3シリーズ 「国分寺〜遺跡編〜」
・NHK総合 1月19日(木) 午後10時00分 〜 10時50分
・(再放送) 1月26日(木)【25日深夜】 午前1時15分 〜 2時07分
-----------NHK番組ホームページから------------
国分寺市は東京都心の西部に広がる緑豊かな郊外。
実はここが、1300年前には関東の中心だったことをご存知でしょうか?
地名の由来となった「武蔵国分寺」がこの地に出来たのは奈良時代。聖武天皇の命で全国に多くの国分寺を建立する国家プロジェクトの一環でした。当時は大地震や飢饉が発生し疫病が流行り、その混乱を鎮める為に、奈良の東大寺をはじめとする「国分寺」と呼ばれるお寺が日本各地に建立されたのです。
今回は、武蔵の国の「都庁」とも言える「国府」が置かれていたこの地域に国分寺が建てられた秘密を探って、大胆なブラ歩き展開します。
遺跡跡はいま、広大な原っぱが広がる子ども達の遊び場。その何気ない原っぱをブラブラ歩くだけで、1000年もの歴史を物語るミステリーが続々とあらわれます!
2012年01月19日
2011年09月16日
大和の尼寺 三門跡寺院の美と文化展
9月21日から10月3日まで、難波の大阪タカシマヤ グランドホールにて、「大和の尼寺 三門跡寺院の美と文化展」が開催されます。→入場割引券
大阪に先立って開催された横浜会場に行ってまいりました。
奈良検定を受けるときに必ず覚える「三門跡尼寺」の法華寺、中宮寺、円照寺。
三寺院の法具や荘厳具の他、寺院に入った皇女の生活を垣間見る遊び道具などが展示され、門跡尼寺らしい繊細な美しさを存分に鑑賞しました。
展示されているのは時代的には比較的新しいものが多いですが、それがかえって今に伝わる寺の伝統を感じさせてくれます。
法華寺の荘厳具は、さすが光明皇后の寺らしく、正倉院御物の復刻のような豪華さです。
中宮寺からは聖徳太子像や弥勒菩薩の脇に控える阿弥陀如来像も。
江戸時代の小袖裂幡の上品な美しさも印象に残ります。
円照寺の文智女王の頂相と、その頂相で実際に身につけている袈裟などの展示はなかなかの迫力。
その御作という春日神鹿厨子なども必見です。
皇女の遊び道具の中にあった明治時代の人生ゲームのようなすごろく。
その内容は意外にもかなり世俗的で、時代の価値観をあらわすようで面白いです。
展示の他に映像作家メアリー・ルシューさんによる「尼門跡寺院(二寺空間)」という映像の部屋がありました。
真ん中の大きなスクリーンには法華寺の蓮、中宮寺の表御殿の内部が美しく映し出され、左右のモニターには法華寺の雛会式や中宮寺の花まつり(誕生釈迦仏などは実際展示されています)の様子などがそれぞれ違う角度から映し出されます。30分間たっぷりと楽しむことができました。
特に円照寺は拝観できないので、テキストで読んで覚えたのみでしたが、この展示で親しみを感じることができました。
普段はなかなか味わえない門跡尼寺の華やかな中にも静謐な空気を感じてみてはいかがでしょうか。
AYU
大阪に先立って開催された横浜会場に行ってまいりました。
奈良検定を受けるときに必ず覚える「三門跡尼寺」の法華寺、中宮寺、円照寺。
三寺院の法具や荘厳具の他、寺院に入った皇女の生活を垣間見る遊び道具などが展示され、門跡尼寺らしい繊細な美しさを存分に鑑賞しました。
展示されているのは時代的には比較的新しいものが多いですが、それがかえって今に伝わる寺の伝統を感じさせてくれます。
法華寺の荘厳具は、さすが光明皇后の寺らしく、正倉院御物の復刻のような豪華さです。
中宮寺からは聖徳太子像や弥勒菩薩の脇に控える阿弥陀如来像も。
江戸時代の小袖裂幡の上品な美しさも印象に残ります。
円照寺の文智女王の頂相と、その頂相で実際に身につけている袈裟などの展示はなかなかの迫力。
その御作という春日神鹿厨子なども必見です。
皇女の遊び道具の中にあった明治時代の人生ゲームのようなすごろく。
その内容は意外にもかなり世俗的で、時代の価値観をあらわすようで面白いです。
展示の他に映像作家メアリー・ルシューさんによる「尼門跡寺院(二寺空間)」という映像の部屋がありました。
真ん中の大きなスクリーンには法華寺の蓮、中宮寺の表御殿の内部が美しく映し出され、左右のモニターには法華寺の雛会式や中宮寺の花まつり(誕生釈迦仏などは実際展示されています)の様子などがそれぞれ違う角度から映し出されます。30分間たっぷりと楽しむことができました。
特に円照寺は拝観できないので、テキストで読んで覚えたのみでしたが、この展示で親しみを感じることができました。
普段はなかなか味わえない門跡尼寺の華やかな中にも静謐な空気を感じてみてはいかがでしょうか。
AYU
2011年09月03日
南都法話会―奈良まほろば館
8月28日、東京日本橋にある奈良まほろば館にて第二回目の南都法話会が開かれました。今回の法話は、淨教寺のご住職。
皆さんおなじみの奈良市三条通りにある浄土真宗のお寺さんです。
月1回のペースで来年1月まで、奈良のお寺さんの法話会が続きます。
唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺と奈良の有名寺院が名を連ねていますが、今回淨教寺の法話会に参加しようと思ったのは、いつもお寺の前を通っていながら、一度も中にお邪魔したことがないからです。
法話なので、ご住職のお話は仏教の教えや親鸞が唱えた浄土真宗についてのありがたいお話が中心でした。
他淨教寺の由来や歴史もお話しいただいたのですが、その中でフェノロサが明治21年、淨教寺にて「奈良の諸君に告ぐ」と題して講演を行ったというお話がありました。立看板もあるそうです。
明治の廃仏毀釈で荒れていた当時の奈良の寺院、古物の保護を切実に訴えた内容だそうです。
「・・・今日、この奈良に存在せる所の古物は、独り奈良一地方の宝のみならず、実に日本全国の宝なり。いな日本全国の宝のみならず、世界においてまた得べからざるの至宝なり。故に余は信ず。この古物を保存護持するの大任は、すなわち奈良諸君のよろしく尽すべきの義務にて、また奈良諸君の大いなる栄誉なり・・・」
改めてすごい人だったんだと思いました。
フェノロサ自身も仏教徒に改宗したとかで、その生き方にも興味が沸いてきました。
今回この法話会に参加して、お寺さんをとても身近に感じました。
今度折りがあったら、慶派作という鎌倉時代の御本尊とソテツを拝見しにお邪魔してみようと思いました。
それからフェノロサについても、もっと調べてみたいと思いました。
※淨教寺・・鎌倉時代、大阪八尾にて開基。その後大和郡山、九条
と場所を移り、江戸時代、現在地を徳川家康より拝領して移転。
「山門」「掲示板舎」は国の登録文化財。
八重しだれ桜、樹齢三百余年のソテツが有名。
by ならミモザ
皆さんおなじみの奈良市三条通りにある浄土真宗のお寺さんです。
月1回のペースで来年1月まで、奈良のお寺さんの法話会が続きます。
唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺と奈良の有名寺院が名を連ねていますが、今回淨教寺の法話会に参加しようと思ったのは、いつもお寺の前を通っていながら、一度も中にお邪魔したことがないからです。
法話なので、ご住職のお話は仏教の教えや親鸞が唱えた浄土真宗についてのありがたいお話が中心でした。
他淨教寺の由来や歴史もお話しいただいたのですが、その中でフェノロサが明治21年、淨教寺にて「奈良の諸君に告ぐ」と題して講演を行ったというお話がありました。立看板もあるそうです。
明治の廃仏毀釈で荒れていた当時の奈良の寺院、古物の保護を切実に訴えた内容だそうです。
「・・・今日、この奈良に存在せる所の古物は、独り奈良一地方の宝のみならず、実に日本全国の宝なり。いな日本全国の宝のみならず、世界においてまた得べからざるの至宝なり。故に余は信ず。この古物を保存護持するの大任は、すなわち奈良諸君のよろしく尽すべきの義務にて、また奈良諸君の大いなる栄誉なり・・・」
改めてすごい人だったんだと思いました。
フェノロサ自身も仏教徒に改宗したとかで、その生き方にも興味が沸いてきました。
今回この法話会に参加して、お寺さんをとても身近に感じました。
今度折りがあったら、慶派作という鎌倉時代の御本尊とソテツを拝見しにお邪魔してみようと思いました。
それからフェノロサについても、もっと調べてみたいと思いました。
※淨教寺・・鎌倉時代、大阪八尾にて開基。その後大和郡山、九条
と場所を移り、江戸時代、現在地を徳川家康より拝領して移転。
「山門」「掲示板舎」は国の登録文化財。
八重しだれ桜、樹齢三百余年のソテツが有名。
by ならミモザ
2011年09月02日
「美しいひとが奈良にいる」
JR東海の奈良の紹介CM「うましうるわし奈良」が新しくなります。
次回は中宮寺。
今のところどんなCMなのかさわりだけしかわかりませんが半ば頃には関東地区でオンエアされると思います。
関西の方は、テレビで見ることは難しいかもしれませんがインターネットで見ることが出来るのでご興味がおありでしたら、是非ご覧ください。(JR東海のホームページで近日公開)
確実に・・・
このCMで今年の秋の行楽シーズンは中宮寺に行かれる方が増えると思います。
---------------------------------------------------
それから東京での魅力的な講演会等を3件ご紹介します。
1)博報堂大学プレゼン・ニッポン塾「奈良を遊び、日本を語る。」
日本の魅力を私たち自身の言葉でプレゼンテーションする力を身につけるための体験型の学びの場。今回は「奈良」をテーマとし、「万葉集」を題材にします。
・9月18日(日)、10月1日(土)、10月22日(土)13:00〜17:00
・会場:赤坂Bizタワー13階 博報堂ワークショップルーム 3万円
・講師:上野誠(奈良大学)、寺岡伸悟(奈良女子大学)、八幡功一(博報堂)
・主催:博報堂
・URL: http://p-japan.jp/

2)纏向古墳・邪馬台国・古墳・ヤマト王権 講演&シンポジウム
・10月1日(土)13:00〜17:00
・会場:明治大学駿河台キャンパス 無料 事前予約制
・講師:橋本輝彦(桜井市教育委員会)、苅谷俊介(俳優)、大塚初重(明治大学名誉教授)、吉村武彦(明治大学文学部教授)
・明治大学・奈良県桜井市連携講座
・URL: https://academy.meiji.jp/course/detail/406/
3)第89回大和考古学講座「斉明陵造営と八角墳の意義」
・10月8日(土)13:30〜16:30
・江戸東京博物館 500円 往復はがきで申し込み
・講師:今尾文昭(橿原考古学研究所)
・主催:奈良県立橿原考古学研究所 友史会
・URL: http://www.kashikoken-yushikai.jp/
By ならミモザ
次回は中宮寺。
今のところどんなCMなのかさわりだけしかわかりませんが半ば頃には関東地区でオンエアされると思います。
関西の方は、テレビで見ることは難しいかもしれませんがインターネットで見ることが出来るのでご興味がおありでしたら、是非ご覧ください。(JR東海のホームページで近日公開)
確実に・・・
このCMで今年の秋の行楽シーズンは中宮寺に行かれる方が増えると思います。
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それから東京での魅力的な講演会等を3件ご紹介します。
1)博報堂大学プレゼン・ニッポン塾「奈良を遊び、日本を語る。」
日本の魅力を私たち自身の言葉でプレゼンテーションする力を身につけるための体験型の学びの場。今回は「奈良」をテーマとし、「万葉集」を題材にします。
・9月18日(日)、10月1日(土)、10月22日(土)13:00〜17:00
・会場:赤坂Bizタワー13階 博報堂ワークショップルーム 3万円
・講師:上野誠(奈良大学)、寺岡伸悟(奈良女子大学)、八幡功一(博報堂)
・主催:博報堂
・URL: http://p-japan.jp/

2)纏向古墳・邪馬台国・古墳・ヤマト王権 講演&シンポジウム
・10月1日(土)13:00〜17:00
・会場:明治大学駿河台キャンパス 無料 事前予約制
・講師:橋本輝彦(桜井市教育委員会)、苅谷俊介(俳優)、大塚初重(明治大学名誉教授)、吉村武彦(明治大学文学部教授)
・明治大学・奈良県桜井市連携講座
・URL: https://academy.meiji.jp/course/detail/406/
3)第89回大和考古学講座「斉明陵造営と八角墳の意義」
・10月8日(土)13:30〜16:30
・江戸東京博物館 500円 往復はがきで申し込み
・講師:今尾文昭(橿原考古学研究所)
・主催:奈良県立橿原考古学研究所 友史会
・URL: http://www.kashikoken-yushikai.jp/
By ならミモザ
2011年08月27日
空海と密教美術展
「空海と密教美術展」が東京国立博物館で9月25日(日)まで開催されている。

NHKでも特番が組まれたりしていたのでご存知の方も多いのではないか。キャッチコピーは「国宝・重文率98.9%」であるが、99品中唯一の未指定展示品「伝空海所持 金念珠」の展示期間は7月30日までのため、それ以降は「国宝・重文率100%」なのだ。
この中で奈良からの出品は西大寺の国宝十二天図像のみである。会期を3期に分けて2幅ずつが展示される。梵天像・地天像(〜8/7)/帝釈天像[東博ページに図あり]・火天像(8/9〜8/28)/羅刹天像・水天像(8/30〜)である。
水天と言えば『古寺巡礼』に出てくる和辻哲郎が体験した奈良博物館での夢のような古画の特別展覧が思い出される。法華寺弥陀三尊、薬師寺吉祥天、信貴山縁起といっしょに「西大寺の十二天、さよう、一幅でいいとなるとまず水天ですかな、まあそうでしょうな」と言って玄関脇の応接室へ持って来させて観たのである。この4点のうち私が実物を観たことがないのは水天だけなので、ぜひ8月30日以降にもう一度観に行こうと思っている。
その他の奈良関連としては、特集陳列として明日(8月28日)までだが、よみがえるヤマトの王墓―東大寺山古墳と謎の鉄刀―が展示されている。
天理市の東大寺山古墳出土の重要文化財 金象嵌銘花形飾環頭大刀 古墳時代・4世紀(刀身:中国製・2世紀)を始めとする出土品のほとんどが展示され見ごたえがある。
by 佐吉多万比古

NHKでも特番が組まれたりしていたのでご存知の方も多いのではないか。キャッチコピーは「国宝・重文率98.9%」であるが、99品中唯一の未指定展示品「伝空海所持 金念珠」の展示期間は7月30日までのため、それ以降は「国宝・重文率100%」なのだ。
この中で奈良からの出品は西大寺の国宝十二天図像のみである。会期を3期に分けて2幅ずつが展示される。梵天像・地天像(〜8/7)/帝釈天像[東博ページに図あり]・火天像(8/9〜8/28)/羅刹天像・水天像(8/30〜)である。
水天と言えば『古寺巡礼』に出てくる和辻哲郎が体験した奈良博物館での夢のような古画の特別展覧が思い出される。法華寺弥陀三尊、薬師寺吉祥天、信貴山縁起といっしょに「西大寺の十二天、さよう、一幅でいいとなるとまず水天ですかな、まあそうでしょうな」と言って玄関脇の応接室へ持って来させて観たのである。この4点のうち私が実物を観たことがないのは水天だけなので、ぜひ8月30日以降にもう一度観に行こうと思っている。
その他の奈良関連としては、特集陳列として明日(8月28日)までだが、よみがえるヤマトの王墓―東大寺山古墳と謎の鉄刀―が展示されている。
天理市の東大寺山古墳出土の重要文化財 金象嵌銘花形飾環頭大刀 古墳時代・4世紀(刀身:中国製・2世紀)を始めとする出土品のほとんどが展示され見ごたえがある。
by 佐吉多万比古