2012年07月12日

奈良検定体験学習で田原の里をガイドしました

 商工会議所の「奈良検定体験学習プログラム」に、「奈良まほろばソムリエと歩く」というプログラムが設定されており、友の会がガイドを引受けている。 6月24日(日)に、その一つ「太安万侶墓と田原の里」が実施され、小北会長と安井(サポート部会)が、資料提供とガイドを担当した。

tahara01.jpg 田原の茶畑

 参加者は35名、大半は2級取得者だが、1級・ソムリエも数名おられる。人数が多いため、会長と安井の2班に分けて、距離をおいてガイドを行なうようにした。

 近鉄奈良駅より田原地区の日笠までバスに乗ること約30分。 バス停の傍に、河瀬直美監督の映画「殯の森」のロケ地となった家がある。映画では、この家が「農家を改造したグループホームの設定」である。  参加者の大半は、作品を見ていないとのこと。カンヌ国際映画祭の審査員特別賞受賞作品、「カーネーション」の尾野真千子主演である。レンタルDVDで見ることをお薦めする。

tahara02.jpg 映画の舞台となった家

 次に、光仁天皇陵に向かう。御陵の手前にある北浦定政顕彰碑を先に説明をする。北浦定政は、平城京の条坊・条里研究のさきがけとして著名であるが、天皇陵の整備にも力を尽し、晩年は、この光仁天皇陵の陵長を務めたため、田原村民により碑が建てられた。

tahara03.jpg 北浦定政顕彰碑の前で

 続いて、「日笠フシンダ遺跡」の説明をする。と言っても、今は光仁天皇陵の横に広がる何の変哲もない田んぼである。2006年に発掘調査が行われ、奈良時代の祭祀遺物が発見された。参加者には、発掘当時の写真と、発見された絵馬の写真を見せる。 遺跡をガイドする場合は、用意した発掘時の写真や出土品・復元図などの資料をお見せして、想像を膨らませて頂くことが重要である。

 さて、いよいよ光仁天皇陵の説明である。ここでも用意した「天智・天武両系統の系図」を示して、まず光仁天皇の位置づけを理解してもらう。天武系の皇族が絡んだ争乱、皇后・皇太子の幽閉や山部親王への譲位など、光仁天皇がどのように時代を生きたのか、想像して頂くように説明をする。

 光仁陵から15分ほど歩いて、本日のハイライト、太安万侶の墓に着く。 発見された墓誌や多氏、多神社について説明をする。 参加者は、茶の木の植替え作業中に墓が発見されたことや、墓誌が県の文化財保存課に持ち込まれたいきさつなど、発見時のエピソードに興味を示す。よくぞ見つけて頂いたと、あらためて発見者に感謝の念を抱く。

tahara04.jpg 太安万侶の墓の前で

 昼食後の休憩中に、「ソムリエと歩く体験学習」を選んで頂いたので、参考になればと奈良検定受験の「私の勉強法」をお話しした。

 昼食の後、奈良市指定文化財の松本家住宅を見学する。大規模で上質な大和棟の建物で、近世末の庄屋層の民家を伝える。 ここが明治になって郵便取扱所に定められ、当時の受付台が玄関に残っているのも、面白い。

tahara05.jpg 松本家住宅

 「ふるさとホットステーション」に立ち寄り、大和茶などのお土産を購入後、最後の説明ポイント、春日宮天皇(志貴皇子)陵に到着。 再び「天智・天武両系統の系図」を使って、志貴皇子の立場を説明する。万葉集に6首を残す。

 万葉集の話で調子づいてしまい、小林幸子の「万葉恋歌」までご披露。サービスの押し売りになってしまったと反省している。

 奈良検定体験学習のガイドは、1級・2級の方に「ソムリエ友の会」の活動を知って頂く良い機会なので、今後も積極的にお引き受けしたいと思った。

                サポート部会ガイドグループ  安井 永
posted by 奈良まほろばソムリエ at 19:43| Comment(1) | ガイドG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月06日

飛鳥モニターツアー体験記

            ソムリエサポート部会 5月27日(日)実施

金環日食から復活した太陽が早朝からしっかりと照りつけてはいるものの、時折梅雨前の乾いた風が吹き抜ける絶好の行楽日和、「飛鳥ミステリアス・ストーンズ巡り」モニターツアーを実施しました。

コースは飛鳥駅〜猿石〜亀石〜二面石(橘寺)〜マラ石〜昼食〜石舞台〜飛鳥京跡苑池遺跡〜酒船石〜亀形石造物〜飛鳥坐神社〜飛鳥資料館〜バスで橿原神宮前駅へ。

sprt0527.png 亀石にて
お客様はとある出版社OBのみなさん。亀石は愛くるしいまなざしでいつものように私たちを迎えてくれました。飛鳥にはもう何度も足を運んでおられる方々でしたが、謎の石造物に焦点をあてたツアーに一味違った飛鳥を感じていただけたのではないでしょうか。

アンケートに頂いた貴重なご意見・ご感想は今後のツアーガイドに生かしていきたいと考えております。ご協力ありがとうございました。

            担当ボランティアガイド 藤本一典
posted by 奈良まほろばソムリエ at 10:33| Comment(0) | ガイドG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月01日

葛城古道モニターツアー体験記

            ソムリエサポート部会 5月17日(木)実施

サポート部会結成後、月例会議でコース内容やガイド心得などを様々な角度から話し合い、葛城古道担当ガイド(10名)が数回の下見や実地研修を行い、改善すべき点を検討してきた。5月より部員の紹介によるグループを案内することになり、最初の「葛城古道モニターツアー」を5月17日に実施した。

紹介者によると、グループ(10名)は会社OBの集まりで、定期的にウオーキングや道筋の寺社探訪を楽しんでいる仲間だそうだが、ウオーキング後の飲み会を楽しみに参加する者も多いそうだ。下見後、2次会の場所探しに付き合った。御所駅近くのファミレスでビールと酒の肴数皿を注文、幹事さんの決め手は1玉65円(2玉130円)の月間サービスメニューの「うどん」だったようだ。

モニター・ツアー募集案内は「葛城古道―神話の神々と古代天皇・古代豪族の古里を歩く(歩行距離:約13km、健脚向き)」と紹介されている。葛城古道コースは交流部会でも実施し、つれづれ日記に平成23年12月2日付で寄稿されたので、本稿ではコース紹介は省略します。本日の参加者は歩くのは苦にならない健脚揃いだそうだが、今後の本格活動の中心顧客になる中高年者層を考えて、下記のコース変更2点を代表者である紹介者と事前確認を行った。
1.高天彦神社への急坂道を止めて、菩提寺経由の山道を辿る。
2.一言主神社より24号線御所幸町へ出て御所駅への帰路はバスを利用する。

いよいよモニター・ツアー本番日。昨今の葦原中ツ国の世の乱れに御立腹されたのか、天照大御神は今日も姿を見せられず残念。もう一つの案内文句「眼下に大和平野を眺め、季節の風景を愛でながらウオーキングを楽しみましょう」には今一つの曇り空。まあ、今日は2次会のビールを楽しみに歩いてもらいましょうとバスに乗る。幼稚園の一行が途中乗車してきた。社会勉強を兼ねているのか、園児は車内では座らずにバス代を各々払って下車したので、バスは予想外の遅れだ。天孫より自分の孫を思い浮かべているのだろうか、乗客は園児の様子を楽しんで見ている。10数分遅れで風の森に降り立つ。今年は古事記完成1300年、「古事記を読んだ人は?」の質問に手が挙がらない。それでも参加者は「神様・仏様・稲尾様(村山様かな?)」の野球狂世代、高鴨神社や高天彦神社では神話の神々の話を、菩提寺や極楽寺では相方女性ガイドの寺伝や伝承話に耳を傾け頷いている。

さすがウオーキング愛好者の面々、菩提寺経由の山道を苦も無く登る。菩提寺山門の仁王像も結構迫力があった。御所市観光課の最新ビデオで紹介されていた「白雲の峯」を眼前に臨むことが出来た。「背後の白雲の峯を御神体とし、古事記の伝える最初の三柱の神の一人、高御産巣日神を祀る高天彦神社は・・・」と今まで説明しながらも、急坂経由では見えそうで見えない白雲の峯に対して抱いていた「モヤモヤ感」が一掃されたと喜ぶ。しかし・・・、以下は後日談です。後日、別のグループを案内したガイドが「高天彦神社の裏山は二重になっていて、手前が灯明山(とうみょうざん)、後ろ側が高天山(白雲の峯)」と高天原友の会から聞いたと連絡してくれた。「ウ〜ン・・・、又々白雲の峯に靄が出て来た」の感あり。「触らぬ神に祟り無し」か「知らぬが仏」を決め込むにはガイドの良心が許さぬ。歴史愛好者グループには観光課の説明「おむすび型の白雲の峯と高御産巣日神の産巣日(むすび)との連想」を採るか、山歩き愛好者グループには高天原友の会説を伝えるか悩めるところである。高御産巣日神様、如何致しましょう?

katrgi01.jpg おむすび型の白雲の峯
   (二つの稜線見える?)

katrgi-2.jpg 極楽寺山門前

高天原より下山後、名柄集落を歩いて一言主神社へ向かう。途中、醸造所や堺屋太一の実家前を通り、彼が献納した新しい燈籠が建つ長柄神社で小休止。参加者の皆さんは神話の世界より現身の世界へ戻り、酒談義や維新塾を巡る俄か政談も暫し始まる。ガイドは「政・神」分裂にならない程度に、政治・酒などの雑知識も必要だ。一言主神社では古事記の伝える一言主神と雄略天皇の話や「葛城」の地名の由来となる土蜘蛛の話が中心。無残にも上部を伐採された銀杏の巨樹は神気よりは哀感を漂わせている。昨秋の下見で取った写真を見せてその復活を願う。

katrgi-3.jpg 昨秋下見で撮った銀杏の樹

境内にある句碑「葛木之 基津彦真弓 荒木尓毛 憑也君之 吾名告兼」を見て、以前の下見研修でその難解な解釈を巡って神主を呼んで訊ね、御所駅帰着が大幅に遅れたことを思い出した。ガイドの必須条項「時間厳守」、余裕をもって24号線の御所幸町バス停に向かった。バス停まで25分要したが、その間私語話ばかりで特に説明することもなかった。これなら高丘宮跡碑を辿り猿目橋バス停へ出る方が、景色も良く歩きながらの説明も出来、時間的にも同じ位だ。バス便は季節限定なので要注意。

ツアー終了後、回収したアンケートは他のモニター・ツアー分と一緒に、後日部会にて検討し、更なる改善に利用させてもらうことにする。お客様に楽しんでもらい、ガイドも又楽しませてもらうツアー・ガイドを目指して部員一同頑張っています。

                               サポート部会 田原敏明
posted by 奈良まほろばソムリエ at 08:24| Comment(1) | ガイドG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月07日

サポート部会 ボランティアガイド・グループ、本格活動へ!

 ボランティアガイド・グループは、「多くの人に奈良の本当の素晴らしさを楽しんで頂きたい」との熱い思いで、委員13名がコース開発などの準備を重ねてきました。

1月より、ガイドメンバーに応募頂いた方14名を加え本格的に活動を始め、先日は、メンバー研修会を開催しました。 「ガイド活動の方針と計画」、「ガイドとしての一般的心得」、「コース実習」について説明と意見交換を行い、「ソムリエならではのガイド」に向けて、意識の共有を図りました。

このあと、コース(第1次)に選択した「飛鳥・葛城古道・山の辺」の3コースでの実習を行い、4月末より、「モニター顧客」を対象に3コースのガイドを始めます。モニター顧客は、アンケートにご協力頂ける一般成人のグループを想定しています。会員のお知り合いでお心当たりがあれば、ぜひご紹介ください。

私たちの活動は、まだ手探りの面もありますが、「友の会」の中核事業にすべく、着実に努力を重ねたいと思います。チョットしんどい(?)けど、楽しくやりがいのあるガイド活動に、あなたも仲間に加わりませんか?

サポート部会)ボランティアガイド・グループ  安井 永
posted by 奈良まほろばソムリエ at 17:42| Comment(0) | ガイドG | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする