2019年06月22日

女性グループ(ソムリエンヌ)拓本講座

5月26日(日)奈良女性センターにて、拓本の基礎知識や技法、拓本に必要な用具作り講座を実施しました。拓本の起源は古く、中国の唐の時代より前から始まったと考えられるそうです。

拓本の技法には湿拓と乾拓とがありますが、今回の講座では湿拓を学習しました。
湿拓法で一般的に知られているのが魚拓ですが、被拓物(刻石など)に墨をぬって紙に写しとる方法では、被拓物を汚し、大切な文化財を汚損してしまうことになります。また、とった文字も左文字となるのでNGな方法です。

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ソムリエの会、会員前田昌善氏による特別講座です。まずは湿拓に用いるタンポ(丸めた綿を薄手の絹で包んだもの)の大と小、一個ずつを作ります。
タンポは書画でいう筆と硯の役目をする道具です。

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<てるてる坊主を作る要領です>
拓本には欠かせない必須アイテムのタンポ作りです。表面に凹凸やシワのできないよう注意が必要です。

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<板に彫られた百人一首や短歌を採拓します>

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<名作を拓本にした作品のお披露目>
講師の手直しもあって、ようやく完成です。
早春賦・幾山河(若山牧水)・百人一首より、天の原 ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に 出し月かも(阿倍仲麻呂)

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6月2日(日)拓本講座の第2回目です。
三輪の檜原神社から西へ下った、井寺池(桜井市茅原)周辺で実施しました。
拓本をとる気象条件は、風のない曇天が望ましく、適度に湿度があり、風の無い穏やかな日が好適です。この日はまさに条件ピッタリの拓本日和でした。

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先週のおさらいを兼ねて、拓本のとり方のお手本を見ながら手順を頭に入れます。
さすが手慣れたもので、サクサクと作業をされています。
注意事項を受けたあと、各グループに分かれて、三々五々採拓をスタート!

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<大和は国のまほろば たたなづく青垣山ごもれる大和し美し 倭建命 (川端康成揮毫)>
お互い協力し合いながら、和気あいあいと作業を進めていました

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<かぐ山は 畝火ををしと 耳成と 相あらそひき 神代より かくなるらし いにしへも  しかなれこそ うつせみも つまをあらそふらしき 天智天皇(東山魁夷揮毫)>
拓本にすることで見えにくかった文字が鮮明に浮き上がっています。

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<三諸は 人の守る山 本辺はあしび花咲き 末辺は 椿花咲く うらぐはし山ぞ 泣く児守る山 (久松潜一揮毫)>
こまかい部分が打ちこめなかったり、紙が破れてしまったり。簡単なようで、体力と根気の必要な作業です。

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<いにしへに ありけむ人も わが如か  三輪の桧原に かざし折りけむ 柿本人麿(吉田富三揮毫)>

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≪井寺池をバックに記念撮影≫
同じ碑を採っても、それぞれ個性が際立ちます。
拓本は天候に左右されたり、管理者の許可を得たり、限られた状況のなかで行う苦労の多い作業です。拓本をマスターするのは一朝一夕ならずと痛感しました。
いつか表装できるよう、腕を磨きたいと言う声もありました。


文・写真 女性グループ(ソムリエンヌ)道ア美幸
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2019年04月25日

女性グループ(ソムリエンヌ)春休み家族体験教室「集まれ!ちびっこ探検隊IN東大寺・五劫院」

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3月27日、春休み期間を利用しての家族体験教室「集まれ!ちびっこ探検隊in東大寺・五劫院」を開催しました。
まだ肌寒く、時折薄日が差す空模様の下、本日の参加者13名が東大寺ミュージアム前に集合しました。今回は奈良を代表する観光名所東大寺を案内しました。たいていの修学旅行や観光客は南大門と大仏殿の往復で次へと移動してしまう方が多いようですが、これはとても残念なことです。広大な境内には国宝に指定されている建造物を含め、古い歴史をもつお堂や見どころがたくさん有ります。東大寺の大きさを実感してもらいながら、教科書には載っていない東大寺の豆知識などを楽しく学びながら探検をしました。

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東大寺境内マップ。@〜Fの順番に回ります。

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探検用に配った手作りの望遠鏡。

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猫段、またの名を猫坂。東大寺大仏殿東側にある階段です。
ここで転ぶと生まれ変わったらネコになってしまという伝説もあるのだそうです。
ネコになりたくない子供たちは慎重に転ばないように登りました。

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大仏殿の東の高台には鎌倉時代建立の堂々とした鐘楼が見えてきます。この梵鐘は大仏開眼の祈りに初めて鳴らされました。「奈良太郎」の愛称でも親しまれています。
鎌倉時代の武将朝比奈三郎が梵鐘を撞いたところ三日三晩、鐘の音がなりやまなかったので、その後は鐘木があたる撞座の下を撞くようになったという伝説が残されています。

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こんなところにネコになってしまった人が…。子ども向けの楽しい演出もありました。

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法華堂(三月堂)
外見は1棟のように見える建物ですが、寄棟造りの正堂と、重源上人によって増築された礼堂が一体となっています。
もともとは正堂と礼堂が軒を接して建つ配置でしたが、鎌倉時代に、礼堂を入母屋造りに改築して2棟をつないだもの。さて・・つなぎ目はどこでしょう!?
二月堂拝観後は、土塀に囲まれた静かな二月堂裏参道を通って、大仏殿の裏へ続く風情のある道を散策します。

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正倉院
歴史の教科書で習った正倉院も東大寺の建物です。この日は平日だったので正倉外構を正面から見学しました。

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転害門
かつて東大寺境内の西側にあった三つの門のうちの現存する唯一の門です。
節のある珍しい柱や注連縄のことを学びます。

全ての見学を終え、探検隊一行は東大寺の末寺五劫院へと向かいます。
五劫院では、修行した期間を髪型であらわした、おかっぱにも鉢をかぶったようにもみえる、阿弥陀さま(五劫思惟阿弥陀仏坐像・重文)がいらっしゃいます。
同寺のご厚意で特別に拝観させていただきました。

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子ども支援活動のフィナーレは、恒例となった「奈良まほろばかるた大会」です。
奈良まほろばかるたを使って、今日の東大寺散策を振り返ります。
【に】二月堂春を告げるお水取り
【ら】蘭奢待(らんじゃたい)天下一の名香収める正倉院
【る】盧舎那仏(るしゃなぶつ)は東大寺の大仏さん

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かるた大会優勝者。

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参加者全員で記念撮影
  
文・女性グループ 道ア美幸 写真・横井洋子

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2018年12月16日

女性グループ(ソムリエンヌ)11月例会・吉野宮滝万葉の道、森林セラピーロード散策

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11月の女性グループ(ソムリエンヌ)の例会は吉野宮滝万葉の道を歩きました。今回はソムリエの会の亀田氏と大嶋氏を講師に迎え、近鉄吉野駅からゴールの大和上市駅まで案内していただきました。

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七曲坂の紅葉

吉野山の桜の木は、毎年春になると下から順に桜が開花していきますが、紅葉は桜の開花とは反対に、奥千本から下千本へと順に色づいていきます。10月中旬、桜の葉が赤く色づきはじめた後、11月に入るとモミジが鮮やかに染まり、山全体が赤や黄に彩られます。
七曲坂から大橋を渡り、柿の葉寿司や吉野葛の名店が立ち並ぶ参道を上がって金峯山寺を目指します。

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金峯山寺蔵王堂

秘仏金剛蔵王大権現三尊が、11月3日〜11月30日まで特別公開されていました。
期間中、普段入ることの出来ない内陣には懺悔をする部屋「発露の間」が設けられており、蔵王権現の迫力を間近に感じながらお参りすることができました。
堂内拝観後は本地堂へ。お堂には権現さまになる前のお姿の釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩の三尊と役行者がおられました。

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東南院多宝塔

蔵王堂から商店街を歩いていると右手に大峰山の持護院である東南院が見えて来ます。境内の北側には小ぶりですが姿の良い多宝塔があります。亀田さんが保存継承グループで多宝塔内陣の調査に来られたそうで、今回特別に県文化財に指定されている大日如来坐像を拝観させていただきました。

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昼食の「ひょうたろう」と「醍予」の柿の葉寿司。柿の葉の良い香りと、脂の乗ったサバの甘みがとても美味しくて、吉野でしか味わえない名店の味を堪能しました。
お昼休憩のあとは、吉野山から喜佐谷を抜けて宮滝に降りるコースを歩きます。
このコースは吉野の美しい林の中を歩く道として「森林セラピーロード」の認定を受けています。よく整備された自然道で、散策路の途中に稚児松地蔵という小さな祠もありました。この地点からひたすら長い下り道となります。

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道は二股に分かれ、ここから本格的な万葉の道・森林セラピーロードの始まりです。約4キロの喜佐谷への道は、象の小川の源流に沿いながら森林の中を下ります。澄んだ空気と心地よいせせらぎに癒されます。

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高滝

遊歩道が整備され、滝壺のすぐ近くまで行けます。高滝は落ち口から滝壺まで一気に落下する滝ではなく、岩肌の上を水が滑るように落ちる渓流のような滝でした。

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象の小川

喜佐谷の杉木立のなかを流れる渓流で、青根ヶ峰や水分神社の山あいに水源をもつ流れがこの川となって吉野川に注ぎます。
小川に沿って下ってきた山道も終わり、舗装された車道に出ます。静かな喜佐谷の集落を1キロほど歩くと象の小川のほとりにひっそりと鎮まる桜木神社が見えて来ます。
ご祭神は医薬の神大己貴命、少彦名命、さらに天武天皇をお祀りしています。大海人皇子が吉野に身を隠していたとき大友皇子に攻められ、その際大きな桜の木に身をひそめて難を逃れたことから、天皇在位中は特に篤くこの地を敬い、崩御ののちに桜木神社が創建されたと伝えられています。

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桜木神社にて

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吉野川にかかる鉄橋(柴橋)を望む

桜木神社から1キロほど歩くと、視界が開け吉野川沿いの道に出ます。「夢のわだ」は象の小川の水が吉野川の流れ落ちる場所で、多くの万葉人が歌を残しています。吉野川にかかる柴橋を渡って対岸へ。宮滝河川交流センターの建物の脇にある旧東熊野街道から川辺へ下ると両岸に岩が迫り、ところどころに大小の穴(甌穴・ポットホール)がありました。吉野川の激しい水流に何万年もの間さらされた岩が自然に削られできたものだそうです。

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甌穴・ポットホール

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筏道に「南無阿弥陀」と刻まれた名号岩

また、複雑に入り組んだ流れをうみだす宮滝の地形は、筏に乗せた吉野杉を運ぶ際の難所としても有名で、この淵でたくさんの人々が命を落としたといいます。

予定していた吉野歴史資料館は時間の都合により割愛となりましたが、バスの待ち時間を利用して宮滝醤油で有名な「梅谷醸造元」に立ち寄りました。こちらのポン酢醤油は美味しいと評判で、おみやげに購入しました。紅葉は終盤を迎えていましたが、天候にも恵まれ充実したウォーキング日和でした。ご案内くださった大嶋さん、亀田さん、ありがとうございました。


文・写真 道ア美幸(女性グループ)

posted by 奈良まほろばソムリエ at 19:32| Comment(0) | 女性G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月02日

女性グループ(ソムリエンヌ) 尼寺 音羽山観音寺を訪ねる

10月20日、女性グループ5名で音羽山観音寺を訪ねました。
奈良盆地の東南に、横たわる標高約851mの山が音羽山で、竜門山地の東北部を占めています。この音羽山の西斜面の中腹(約592m)に「音羽の観音さん」と親しんで呼ばれる観音寺があります。今回は麓まで車で入り、約1キロの参道を観音寺目指して登りました。

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準備運動をするソムリエンヌメンバー

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参道には笠塔婆型の丁石が登り口からほぼ一丁(109m)間隔で、十七基が観音寺本堂まで立ち、参詣者の道案内をしてくれます。駐車場のある地点から程なく桜井市百市への道と分れ、ここから森林の道を登ります。

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「音羽山観世音 左たふの三祢」の道標

観音寺に参詣したあと多武峰へお参りする人のためのようで、観音寺より下りて来た方を向いて立っています。かつてはこの辺りから多武峰方面に通じる道があったようですが、今はその辿る道は見られませんでした。

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観音寺入口に建てられた「報恩感謝の道」の碑。現代版の霊験譚が綴られています。

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笑顔がとても素敵なご住職にお会いしました。「本堂へお上がりください」と、女性の方が声をかけてくださり、お茶とお菓子の接待を受けました。

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観音寺本堂前で記念撮影

平安時代の初めには南音羽に諸堂、諸坊が多数あり「音羽百坊」といわれ、現在の観音寺は、その奥の院であったといわれますが、「音羽流れ」という大雨による山崩れによって大半が流失したと伝わります。
現在の本堂は寛政六年に改築され、嘉永五年に修理されたものだそうです。本尊の千手千眼観世音菩薩は眼病に霊験あらたかとされ、本堂東には滝水を飲めばそのご利益があると伝わる「音羽の滝」もあります。


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音羽の滝

大和の名水ともいわれる眼病霊験の霊水です。

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お葉つきイチョウ

観音寺を見守るように立つお葉つきイチョウの大木は昭和52年に県指定天然記念物に指定されました。今年は大きな台風の被害に遭い、葉もギンナンもたくさん飛ばされてしまったそうです。

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万葉展望台へ

つづら折れの急な山道を登ります。山の斜面には寄進された桜の木が植えられていました。将来、音羽山を訪ねる人の憩いの場となり、桜の名所となる日が来るのかもしれません。

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万葉展望台からの眺め

大阪まで眺望できる音羽山観音寺周辺として、奈良県景観資産に登録されています。
素晴らしい景色を眺めながら昼食をとり、音羽山をあとにしました。


文・写真 女性グループ(ソムリエンヌ)道ア美幸
posted by 奈良まほろばソムリエ at 21:50| Comment(0) | 女性G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年09月30日

女性グループ(ソムリエンヌ) 「尼寺で精進料理を味わう」Part1

9月14日(金)は女性グループ(ソムリエンヌ)の例会でした。残暑もようやく峠を越し、朝夕めっきり涼しくなってきた日、JR桜井駅南口に9人が集合しました。
この日は、「奈良県景観資産」に登録されている「音羽山観音寺」に行きました。
標高800mの音羽山の山中にある融通念仏宗の寺です。御本尊は千手千眼十一面観音菩薩立像で、古くから眼病平癒に霊験があるとされています。境内の東には奈良県指定天然記念物のお葉つきイチョウの大木があります。
でも、最近はNHK・Eテレ「尼寺・精進日記」の番組で有名です。素敵な笑顔のご住職さん、副住職の慈瞳さん、見習いのまっちゃんにお目にかかれ、しかも、テレビで見る、あの美味しそうな精進料理を頂けるとあって、こころウキウキでした。

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音羽山観音寺、参道入口にて

談山神社行きのバスに乗り、下居(おりい)のバス停で下車。音羽橋を渡って脇道へ入ると、可愛いイラスト表示と参拝者の人のために置かれた杖が現れ、もうここからおもてなしを頂けたような嬉しい気分で登って行きました。

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「ようこそお参り」と書かれた看板と参拝者用の杖

108mごとに道のりを示す丁石と、所々にある可愛いイラスト表示(まっちゃんが描いてます)にも励まされ、途中のベンチでも休みながら杉木立の急坂を40分ほど登りました。息があがり、足も重たくなり、口数も減ってきました。
しばらくすると無常橋という明治期に架けられた小さな橋が現れます。左手には資材を運ぶためのモノレールも見えました。かなりの急こう配を上るモノレールで、歩いた方が良いと思いながら黙々と登っていくと、観音寺の屋根が木立の間から見えてきました。そこから最後の石段を登り切ると、お寺の三人をモデルにした人形が出迎えてくれました。しんどいことも忘れ、みんな、人形と記念撮影。

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観音寺本堂

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ソムリエンヌメンバーで記念撮影

現在の音羽山観音寺の建物は江戸時代の寛政6年(1794年)に改築されたものですが、創建は奈良時代にさかのぼると言われています。その歴史1200年。伝承として、藤原鎌足を妙楽寺に祀った際に、鬼門除けの寺として丑寅の方角に建立し、鎌足自作の梅の木の観音像を安置したのが始まりとされています。奈良時代には音羽百坊として隆盛を誇り、山岳信仰における修験者の霊地として栄え、「尼寺」とは程遠い、女人禁制の場だったそうです。
到着してみると、そんな事を感じさせない、山中にひっそりとたたずむお寺でした。
12時には少し早いので、しばらく休憩した後、展望台に登ることにしました。ところが、途中の階段で蛇のお出迎えにあい、引き返すことになりました。音をたてても蛇は動こうとせず、とぐろを巻いてこちらをにらんでいました。桜の頃に、生駒山系の山々や大和三山、奈良盆地を一望できる、この展望台にまた足を運びたいと思った人も多かったはず・・・・。
なぜなら展望台からの眺めが、奈良県景観資産に登録されている場所だからです。蛇さえいなければその眺望を満喫できたのにと、少しくやしかったです。みんなまだまだ蛇を怖がる乙女だったのですね。
お寺に戻ると、お接待のお茶と手作りのお菓子を頂きました。ライトグリーンの少し苦味のある野草茶でした。お菓子はゴボウと柑橘類の砂糖漬けで美味しかったです。

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当帰茶と手作りのお茶菓子

いよいよ本日のメインイベントの精進料理。会席料理のような三膳。最後に揚げたての山菜天ぷらもお膳にのります。使われている食材は、ほぼ、誰かから頂いた野菜や、自生している野草や木の実だそうです。

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テレビでも話題の精進料理

誰が言うともなく、みんなスマホを取り出して写真撮影。

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精進料理をカメラに収めます

友松さんの音頭で、しそジュースで乾杯した後、食材あてをしながら、その味に舌鼓。
どれもこれも、上品な味わいだけど、珍しいなと思う観音寺のオリジナルな物が沢山ありました。食べて、身も心も癒してもらったようなお料理でした。ごちそうさまでした。
食後のコーヒーを頂いたり、御朱印を頂いたり、手作りの品物を買い物したりして、ゆっくりした時間が過ぎました。
下居(おりい)のバス停に戻る時間になりました。
本堂前で慈瞳さんとまっちゃんにも入って頂き、集合写真を撮りました。
本日、後藤住職さんは不在でしたが、和やかな1枚が撮れました。

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観音寺のマスコット人形と一緒に記念撮影

あんなにしんどかった坂道でしたが、おなかも心も満たされ、登りより随分早く下山できました。心配された雨も降らず、みんな旧知の友のごとく会話もはずんだ楽しい1日になりました。着いたとき、お寺の番犬、オサム君の大きな声に驚きましたが、帰る時には静かに見送ってくれ、おりこうだなと感心したり、猫のスージーの名付けられた訳に納得したりして、動物にも癒された1日でした。お茶やお菓子の差し入れと、寺の説明書きをくださった松浦さん。なかなか予約の取れない中、こんなに早く予約を取ってくださった道崎さん。草木染の説明と、数名の参加者をバス停まで車で送ってくださった天野さん。本当に有難うございました。


文・写真 池田喜代(女性グループ)

posted by 奈良まほろばソムリエ at 10:24| Comment(0) | 女性G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする