2018年01月27日

大和ハープの調べで寿ぐ新年会

1月20日(土)、女性グループ(ソムリエンヌ)14名の参加による新年会がありました。
今回は中部公民館で井藤和美先生の大和ハープの演奏会と登大路ホテルでの昼食会という新年会でした。

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(中部公民館にて)

大和ハープの演奏会は、昨年NHKテレビで放映された井藤先生の演奏を見た幾人かの会員の強い要望で実現されました。「星に願いを、テネシーワルツ、川の流れのように、月の砂漠、北の国から、糸・・・」と優しく美しいハープの音色が、心に沁みわたりました。

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(井藤和美先生による大和ハープの演奏)

奈良で生まれた大和ハープは、「河合町からハープを世界に」という思いで、伊藤忍さんが奈良の桜の花びらをイメージに制作されました。響鳴箱はローズウッド、上にあるネックという花びらの形の部分はマホガニー、弦の下の板はスプレースという材木を用いたアイリッシュハープです。6sという軽さの小型のもので、誰もが弾きたくなるようなハープです。井藤先生は、子供から年配者まで喜んでいただき、いろんな方々との出会いを大事にしていきたいとおっしゃっていました。

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(大和ハープ)

演奏のあと、ハープに触れる機会があり、皆笑顔いっぱいにつま弾くことができました。

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ハープの歴史は古く、ポンペイに残る壁画にも描かれており、中国では竪琴といわれ、日本にも伝わり、正倉院に残る箜篌(くご)も竪琴の一種です。ハープに親しむ新年会は心に残るもので、新春を寿ぐのに相応しいものでありました。

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(登大路ホテルThe・Diningにて)

演奏会が終わり、場所を登大路ホテルに移し昼食会があり、大和野菜や牛フィレ肉等を美味しくいただき、お開きとなりました。
    
(文) 平越真澄 (写真) 友松洋之子 寺田麻美 道ア美幸

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2018年01月06日

2018年1月1日「大神神社の繞道祭(御神火まつり)」見学記

(国内で歳始めの一番最初の祭り行事)

日本最古の神社である大神神社は、大物主命を祀る三輪山を御神体としている。平和の神・福の神・酒の神・薬の神として崇められており年間を通じて多くの参拝者が訪れる。

繞道祭(にょうどうさい)は、1年の始まりである1月1日午前1時から古式に従い執り行われる神事である。大和年中行事の諸本によれば、明和3年(1766年)の神事勤行日記に記されており、繞道祭とは御神火をもって境内諸社をめぐることから今では御神火まつりと言われ国家・御皇室の安泰と国民の幸福を祈って行われる。繞道祭に用いられる御神火は新年の始まりの午前零時より、拝殿の東方、禁足地内で宮司により切り出されて、拝殿大床の燈籠に移される。祭典では宮司祝詞の後、御神火を小松明に移され、拝殿前の斎庭で3本の大松明に火が継がれる。3本の大松明は先入道・後入道と称される(長さ3m)と少し小さめの神選松明の3本を氏子の若者が担ぎ、神職と共に山麓に鎮座する摂末社19社を巡拝する。(大神神社の繞道祭説明より)

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拝殿前には3本の大松明が置かれている。(見た目は3m以上あるように思われる)。新しい年の戌干支も掲げられている。(午後11時ごろ)
氏子によると、1本長さ約3m、重さ160Kg、材料は松の薄板と竹とのこと。

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午前零時をもって新年(2018年)の始まりです。早々新年の参拝が始まりました。(午前零時)

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拝殿内では神事に大忙しの巫女さんたち(午前零時10分ごろ)

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大松明の担ぎ手、氏子も宮司祝詞に耳を傾ける (午前1時45分ごろ)
 
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重いので数人の氏子たちによって拝殿前の庭に降ろされる。(午前1時50分ごろ)

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いよいよ大松明に御神火が移されている。(午前2時ごろ)

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3本の大松明に移されこれから三輪山麓の摂社に巡拝に向かいます。この後我々一行は、摂社の一つである檜原神社に先回りしました。(午前2時15分ごろ)

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最後の摂社檜原神社に大松明が入ってくる。折り返し地点の檜原神社に到着。(午前3時ごろ)

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新しい大松明に後神火が受け継がれている。(午前3時30分ごろ)

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氏子たちによって一路、後半の巡拝に向かう。(午前3時40分ごろ)

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末社の富士神社・厳島神社で行われている神事。(午前4時10分ごろ)

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厳かで神聖なる神事は未明まで執り行われる。遠くには大神神社の鳥居が見える。(午前4時ごろ)

ちなみに(繞)とは、(めぐる)という意味で、この御神火拝載所に移されると、待ちかねていた参拝者が持参の火縄やカイロに移しとりそれぞれ家に持ち帰るそうです。


(感想)今回初めての繞道祭でしたが、厳かで古来より受け継がれてきた伝統の重みをひしひしと感じ取ることができました。夜の神事でなおさらその趣きが強く印象に残る行事でした。会員の方々もぜひ一度は、見学をお勧めします。

今回の大神神社の繞道祭(御神火まつり)の見学は夜中の行事につき、地理的に弱い我々にとって地域に非常に詳しい奈良まほろばソムリエの会 地元桜井在住の東田理事さんのご案内のもと実施となりました。東田さんには同行、ご案内をいただきましてありがとうございました。

(文・写真)  保存継承グループ   橋詰 輝己

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2017年12月24日

記紀万葉サークル12月例会「岩橋千塚古墳群(紀伊風土記の丘)」

12月9日(土) 参加者7名

和歌山県立風土記の丘は、全国屈指の群集墳「特別史跡岩橋千塚古墳群」の保存を目的として開設され、附属する資料館には県内の考古・民俗資料が収集・保存されています。

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園内に密集する古墳群

園内の古墳群は、400基余りの小古墳と数基の中規模古墳で構成されており、5世紀から7世紀にかけて築造されたと言われています。ほとんどの古墳が紀ノ川流域に産する結晶片岩(緑泥石片岩)の板石を小口積みにした石室と石室内に石梁・石棚などと称する構造物を有するのが大きな特徴です。実に端正に組上げられた石室ですが、小さな石材を小口積みにしているため開口部や羨道の幅が狭く総じて小じんまりした印象を持ちました。

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前山A32号墳の開口部

石棚を持つ古墳群は、福岡県(遠賀川流域)・熊本県(菊池川流域)・徳島県(吉野川流域)にもあるようで、何れも石室に結晶片岩を利用していますが、規模において岩橋千塚が他を圧倒しています。これら類似する古墳群の築造主体の関係については、定説はないのですが、想定できないことではないと思います。

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石棚のある石室

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石梁(上)と石棚(下)のある石室
            
この地域は「木の国」と呼ばれるように、杉や楠の巨木を潤沢に産していました。大型船の建造や外洋航海術に長け広域的に拠点を持ち、朝廷の半島経営に貢献した紀氏と呼ばれる氏族の本貫地として知られています。この古墳群の築造主体は、紀氏に連なる集団であることは間違いありません。

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将軍塚古墳後円部の石室(手前は玄室の扉石)

将軍塚古墳・大日山35号墳など中規模の前方後円墳は族長クラスの墳墓なのでしょう。紀○○宿禰とか紀臣××とか呼ばれ中央政界に進出した人達の支持基盤がこのあたりにあったような気がしました。

文・写真:記紀万葉サークル 田中昌弘

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2017年12月09日

葛城山すそ野めぐり

このウォークは当初10月22日に予定されていましたが、遅い台風の襲来で延期。仕切り直しの12月2日(土)快晴の近鉄忍海駅に18人が集まりました。

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歩き始めてすぐ「角刺(つのさし)」神社へ。第22代清寧天皇と第23代顕宗天皇との間で一時的に政務をとったとされる女帝「飯豊(いいとよ)天皇」を祀ります。

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ここから山に向かって歩き出します。延期になったおかげで、行く手に望む葛城山の山麓は見事な紅葉。絶好のウォーキング日和となりました。

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しばらく歩いて、「葛木坐火雷神社」、通称「笛吹神社」に到着。神明造の本殿や、本殿横の笛吹神社古墳、日露戦争当時の大砲などを見学しました。

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ここから北へ向きを変え、葛城山麓公園での昼食後、「置恩(ちおん)寺」へ。
現在は無住のお寺ですが、地元寺口地区の区長さんに収蔵庫を開けていただき重要文化財の美しい「十一面観音立像」を拝観させていただきました。(写真撮影も可)
今年は、仏像カレンダーに掲載されたお陰で多方面から拝観に来られます、とのお話でした。

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置恩寺周辺から見渡す奈良盆地は絶景。大和三山や奥の山々が目の前に拡がり「大和は国のまほろば」の言葉が実感できます。

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さらに北へ向かい「二塚古墳」へ、円墳を二つ繋げたような形状に3つの石室があるとのことですが、9月の下見時は雑草に覆われ1つしか確認できなかったので、再チャレンジ。中央に石室が開口する南面から西側へ回り込み、下草が短くなった斜面を少し登ると左側に石室を発見。奥行き1mくらいのコンパクトな石室ですが身体をかがめて入ることができます。さらに5mほど進むと3つ目の石室が、入ることはできませんが2つ目よりは奥行きがあります。

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ここからは下り坂、快適に歩き、奈良県社会教育センター内にある、きれいに整備された「神明神社古墳」で記念撮影。

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その後「博西(はかにし)神社」で2棟の重要文化財の春日造本殿を見学。

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さらに屋敷山公園内の「屋敷山古墳」の石棺の蓋を見学し、

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新庄陣屋町の庄屋屋敷であった重文「村井家」を外部から眺めて、

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最後は近鉄新庄駅近く柿本人麻呂を祀る「柿本神社」で解散。

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天候に恵まれ、歩き出すと寒さも気にならず最後まで爽やかなウォーキングでした。

歴史探訪グループ        文・写真  小林誠一

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2017年11月18日

大神神社「醸造安全祈願祭(酒まつり)」(桜井市)見学記

<11/13大杉玉掛け替えと11/14酒まつりの様子>

大神神社では、毎年11月14日に全国にわたって美味しいお酒が醸造されるよう、合わせて酒造界の発展と繁栄を祈る「醸造安全祈願祭(酒まつり)」が斎行されます。

(1)2017年11月13日(月) 大杉玉掛け替えの様子
本番の前日11月13日には酒造りのシンボルとして拝殿につるされていた「大杉玉」が掛け替えられます。
午前9時から神社の8人の職員がワイヤで古い大杉玉を降ろし、鮮やかな新しい玉を拝殿に固定します。大杉玉の杉葉はご神体の三輪山から集められたものです。

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<取り外された古い大杉玉は新年にお焚き上げされます>

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<新しい大杉玉が拝殿に固定されます>

今年の大杉玉は、昨年よりも大きく直径約1.7m、重さは約250kgです。
その後、巫女により「三輪明神」「志るしの杉玉」と書かれた木札を吊り下げて、明日の本番の準備は完了です。

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<巫女により大杉玉に木札が取り付けられます>

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<11/14醸造業者に配布される小ぶりの杉玉>


(2)2017年11月14日(火)醸造安全祈願祭(酒まつり)の様子

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<拝殿の神事に向かう宮司や神職一行1>

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<拝殿の神事に向かう宮司や神職一行2>

当日は午前10時30分から拝殿において、新酒の仕込みに当たるこの季節、お祭りには灘や伏見などの酒どころや全国の酒蔵から社長さんや工場長、杜氏、さらに洋酒、お酢関係や大学の先生まで多彩な方々がお祭りに参列され醸造の安全を祈願します。あいにく拝殿には入れず境内からの眺めとなりました。
拝殿内のお祭りでは、宮司がおいしいお酒が醸されるよう、また参列の方々の発展と安全を祈って祝詞を奏上、続いてこのお祭りに特に奏される神楽「うま酒みわの舞」が奉納されています。

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<醸造の安全祈願 境内からの眺め>

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<酒祭りに参加された方々には、お神酒が配られ多くの参拝者が行列を作って並んでいました。私たちももちろん雨の中並びました>

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<境内では樽酒の振る舞い酒をいただけます。升酒で各地方の酒を嗜むことができます。お酒を頂く方は絶対飲酒運転をしないように>

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<北海道から沖縄まで奉献された全国の銘酒がずらりと並ぶ>

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<献酒会社名リスト>

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<次回はぜひ酒祭りに足を運んでください。おいしいお酒が頂けます>

厳粛な中にも、まさしく至福の一時を楽しむことができました。 
今年も全国で美味しいお酒がたくさん誕生することをお祈りしています。

(文:写真)  保存継承グループ・橋詰 輝己、亀田幸英
posted by 奈良まほろばソムリエ at 17:48| Comment(0) | 保存G | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする